「卒業危機」に修学支援資金、生活福祉資金の活用で通知
文科省が、2月9日付で「経済的理由により修学困難な高等学校等生徒への支援について」との通知、 厚労省は12日付で「高校生の授業料滞納に係る生活福祉資金(教育支援資金)の取扱について」との通知を出している。
これらは、4日の院内集会、9日の緊急申入れなど「卒業危機」への対応をもとめた「なくそう! 子どもの貧困」全国ネットワーク(仮称)準備会ら国民の運動、声に応えたものと言える。
文科省の 通知は「支援を受けることができる施策を知らないために卒業できないという生徒が1人も出ないようにすることが重要」と強調している。
同事業は、2009年度一次補正で就学が困難になる事例の増加に対応するとして措置された「高等学校授業料減免事業等支援臨時特例交付金」にもとづき各都道府県で2009-11年分として基金が設置されている。
今回の通知は「卒業の時期」を強調し改めて積極的な対応をもとめている。
厚労省の通知は、社会福祉協議会を通じて行われる「生活福祉資金(教育支援資金)」が、授業料滞納により高校卒業があやぶまれる生徒に対して、「経済的な理由で卒業できないという子どもの貧困問題という側面から、福祉的観点からも取り組むべき事例と考える」として、今年度に限り、緊急に、滞納授業料にさかのぼって借り受けられるとうもの。
以上は、「なくそう! 子どもの貧困」全国ネットワーク(仮称)準備会のHPより
ここ数年問題になってきた卒業証書を「渡さない」という光景はなくしたいものだ。
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