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疑問だらけ 小沢氏説明

 各紙の社説は、小沢・民主党幹事長の説明に、納得できない、と突きつけている。
 ゼネコンからの裏金は別にしても・・・ 「政治資金についてはすべてオープンにしている。収支を全部公開しているのは私だけではないか」という氏の昨年3月の発言は、記載漏れ、土地購入資金が「献金」(05年)→「銀行融資」(07年)→「個人資産」(今回)と変わってきたこと、「収支報告書を見たことはない」(これ事態あやしいが・・・)とチェックもしてこなかったことで、政治的道義的な面で破綻した。

 政党の解散、議員への組織対策費として政党助成金を含む巨額の資金を、一個人のものにしてきたのではないか。これも政治的道義的責任がとわれる。

 小沢氏には政治家としての政治的道義的な責任を明らかにする責務がある。国会で真実を語ってもらうことが不可欠だ。また、民主党は積極的に対応するべきである。

 「自公政治からの転換」を選んだ国民の支持が急落している意味は、国民の信のうけていない麻生内閣の時の支持の急落とは意味が違うと、田中秀征氏が「ダイヤモンド・オンライン」の中で指摘している。
【支持率の急降下止まらぬ鳩山内閣  国民が望むのは「小沢幹事長の辞職」か? 1/19】
“多くの有権者は、現内閣について「自分が選んだ責任」を感じてしまう。そうすると内閣を見限ることに慎重になり、ひたすら我慢をして好転することを期待する傾向がある。
 こんな事情を差し引いて考えると、内閣支持率の急落は、麻生内閣の場合よりももっと激しいのではないか。”と・・・

 民主党は墓穴を掘っているとしか思えないが、自浄作用を発揮出来ないのは政党助成金の配分など幹事長が強大な権力を握っているからだろうか。

 企業団体献金禁止、政党助成金の廃止で、「政治とカネ」の問題をすっきりさせたい。

 以下は、各紙の社説から・・・

・党大会での釈明や聴取後の説明通りなら、不動産購入が問題となった3年前、記者会見で契約書なども示しながら語った内容は、一体何だったのか。
 3年前の会見では、不動産購入は、「献金した人の意思を大事にし、有効に使う方法だ」と述べ、支援者の浄財を購入資金に充てたとしていた。(読売社説)

・資金管理団体の代表として、土地購入に伴うこれだけ巨額の政治資金の出入りをすべて秘書任せにすることがあり得るのか。小沢氏本人も、記者団への説明資料で「常々、担当秘書には、政治団体の収支についてはきちんと管理し、報告するように言っていました」と述べている。(毎日社説)

・巨額の資金を長年、現金で置いていたことは常識では理解できないし、家族名義の預金のもとの出どころも不明だ。多額の利子負担を顧みず、4億円の預金を担保に銀行の融資を受け、それで土地代金を払ったように見せかけたことも知らなかったという。(朝日)

・土地取引と同日、陸山会が金融機関から四億円の借り入れをしていることだ。小沢氏も書類に署名している。個人資金があるのなら、なぜ借り入れをしたのか。誰しも不可解と思う。「小沢資金」を隠す偽装工作との疑いがある。だが、これも「関与していないので分からない」と述べたにすぎない。これでは疑惑は残ったままだ。むしろ、「収支報告書を見たことはない」という発言は問題だ。重要な報告書への関与をまるで放棄している。政治的な責任追及の的となろう。(中日・社説)

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