ゴミ有料化、今決めるべきでない~説明会結果報告を読む
4日に高知市役所のHPに、ゴミ有料化問題の住民説明会で寄せられた声のまとめがアップされた。
●「家庭ごみ有料化に関する地域説明会結果報告」
意見が項目ごとに分割されているので、全体の傾向が読み取りにくいが・・・はっきりしているのは市民からさまざまな減量化の提案があること、有料化への反対、懸念の声も多く意見がまとまってないということだろう。
有料化賛成の中では、「高知市以外の市町村は有料化されている」「ゴミが減量化するなら」という「やむを得ない」派もかなりおり、中核市では半分しか実施されてないこと、有料化でゴミ減量となる客観的なデータが存在しないことなど・・・ きちんと情報が提供されればどうなるかわからない。
年末に市議団が発行したニュースのアンケートや反応でも「ビラを見て考えがかわった」という意見も少なくない。
有料化による高知方式の崩壊への懸念、不法投棄・不適正排出増加への懸念が数多くだされている。
リサイクル推進の提案が多い・・・事業者・販売店への意見も多い。またペットボトルの回収箇所を増やす。どうしたら減らさせるか明らかにしてほしい。などなど・・・
これらは市が条例をもっているのに多量排出業者への計画策定を過去一件もおこなっていないこと、ゴミ減量達人モニターの結果を分析し、その成果を活かす方策もこれから・・・という到達点ともあいまって、「有料化によらずゴミ減量をしよう」という市民の意欲にどうこたえるか、「有料化の第一の目的がゴミ減量化」というなら、議論も中途半端なまま有料化を強行するのか、市と市議会の姿勢が問われている。
多くの自治体は2年、3年じっくり議論をしている。市民負担のうち半分の3億円が燃えるという極めて非効率な取り組みであり、あわてて結論を出す必要がどこにあるのだろうか。
この報告書・・・今日、改めて見ようとおもったから、「新着更新情報」にはもうなく、『組織でさがす』から「環境政策課」に入らないと到達しない。
市が力を入れて開催した説明会の結果報告であり、市民からこれだけ豊かな意見が出ているのだから、トップページに貼り付けておくべきだろうと思うが・・・
◆市議団の実施したアンケートは、、市が06年に実施した「市民意識調査」と同項目を並べ、比較できるようにしている。/ゴミ減量に効果的な施策(3つ以内に○)
06年 今回
ごみになりやすいものを売らない 47.5 53.0
市民への指導の強化 38.4 47.3
生ゴミの分別収集と堆肥化 35.8 36.7
ごみ問題の学校教育の充実 27.4 24.7
ごみステーション管理の強化 24.4 19.0
市民への情報提供と啓発活動 23.5 14.0
ごみ問題に取り組む団体支援 14.9 9.7
家庭ごみの有料化 10.1 2.3
ごみ処理の見学会 5.6 4.3
分別の収集をふやす 5.2 4.7
戸別収集の実施 4.1 2.3
有料化のポイントが大きく低下している。
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一昨年、ごみ有料化問題がここでもありました。
ごみ袋を3倍の値段で販売してその一部をごみの収集、処理に充てようという行政方針でしたが、議会で否決されました。 ごみの放置がおこる、その危惧が大きかったと思います。
これまで、当たり前のようにごみを出していたけれども、省エネ、少資源、エコ、リサイクル、などで市民感覚向上// そこを行政はしっかりをみつめ、お互いが手を携えることが大事だと思う。
Posted by: うみすずめ | January 12, 2010 09:00 PM