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ハイチ震災 キューバから医師400名以上

 最貧国を襲った未曾有の震災。各地の災害に医師を派遣してきたキューバがどうしてるか、と思っていたら、医師400名以上が入り、24時間体制で、1万3千回を超える診察、千件を超える外科手術を実施していることを「赤旗」が報道している。

世界の43カ国から1918人の救援チームが入っているが、キューバの活動はほとんど報道されてない。
キューバの医療チームは、パキスタン、インドネシアの震災にも派遣している。アメリカを襲ったカトリーナン災害の時にも、派遣を米政府に打診している(米政府が拒否)

医師と教師派遣で国際貢献しているキューバのあり方は、日本外交の方向性を示しているのではないだろうか。
 
また、なぜこれほどの震災になったのか・・・その背景についての報道も一般マスコミではよくわからない。

アメリカによる干渉、「新自由主義」の押し付けこそが原因である。

 【食料・COM 「そこまで来ている? 食料争奪戦」(2) 08/7/25】
【ハイチ地震 未曽有の被害なぜ 米国の干渉で最貧国に 赤旗1/16】

 「赤旗」によれば、英紙ガーディアン(1/13日付)は、今回の甚大な被害を貧困の「長い歴史の結果」であり、その貧困は「世界史における植民地搾取のもっとも野蛮なシステム、これと結びついた何十年にもわたる植民地解放後の組織的抑圧の直接の結果だ」と指摘している。

 金融資本の規制、食料自給率の向上・・・ 他山の石とすべき教訓はいろいろある。
 

【食料・COM 「そこまで来ている? 食料争奪戦」(2) 08/7/25】
 80年代頃までハイチでの主食は、トウモロコシやヤムイモが中心で、米は副食用で余りは輸出されていました。80年代半ばから、国際通貨基金(IMF)が融資と引き換えに貧しいハイチに課した条件が「市場開放」でした。
 米の関税は35%から3%に下げられ、輸入自由化により安い輸入米が市場に溢れました。米はハイチ人にうけ、伝統の味は忘れられていき、援助物資も含めて食料の外国依存度は50%になりました。農産物輸入自由化により職を失った農家は、外資進出を見込んだ工業団地の労働力として予定されていましたが、91年の軍事クーデター後、アメリカが経済制裁を科し、外資は撤退。スラム街に元農家が取り残されてしまったのです。
 暴動のおきた4月でもハイチの首都の青空市場には、以外にも食料は豊富に並んでいました。食料がないわけではないのに、多くの貧しい市民が手を出せず、ほとんど売れない状態。豊富な食料が並ぶ中に、輸出用の顔料となる泥を塗って乾かした泥ケーキが売られており、水と一緒に流し込み空腹感をしのぐため、1日20~30ヶ売れるというところからも市民の厳しい生活が垣間見えます。


【ハイチ地震 未曽有の被害なぜ 米国の干渉で最貧国に 赤旗1/16】
 【メキシコ市=菅原啓】カリブ海の島国ハイチで12日発生した大地震の未曽有の被害は、同国の貧困とそれをもたらした大国の干渉の歴史に改めて焦点を当てています。
 ハイチは世界で最高品質の砂糖を生産するフランスの植民地でした。過酷な支配に反対して立ちあがった黒人奴隷の反乱が発展して、独立を達成したのは1804年。中南米で最初の独立国という輝かしい歴史をもっています。

 20世紀に入ると、砂糖産業からの利益を狙った米国の支配が強まりました。1915年、米国の干渉権を認める条約を結ばされ、34年まで米国の保護国として軍事占領下におかれました。その後、57年からは米国の支援を受けたデュバリエ独裁政権が86年まで続きました。
 米国の干渉と独裁政治の下、国の富は一部特権層と外国企業に独占され、国土は荒廃。独裁政権下で導入された新自由主義政策の結果、農業は壊滅的な打撃を受け、70年代には90%だった食料自給率が45%にまで低下。貧困層は8割を超え、世界でも最貧国の一つとなってしまいました。

 民政復帰後も米国の干渉は続きました。最近では2004年、アリスティド大統領にたいして、不正選挙などの批判が高まり、独裁政権時代の弾圧部隊と関係する武装勢力の反乱なども重なって政情不安に陥りました。米国は事態の責任はアリスティド大統領にあるとして武力を背景に辞任させました。

 その後、ブラジルなどを中心とした国連ハイチ安定化派遣団(MINUSTAH)が治安維持のために駐留していますが、貧困や犯罪の多発など社会状況は基本的に改善されていません。

 今回の地震では、倒壊した建物から負傷者を救出しようにも重機がない、外国からの支援物資が末端に届かないなどの事態も報じられています。
 同国には一部外国企業の建物を除いて耐震性がある建物はほとんどありませんでした。米国や外国勢力の干渉に翻ろうされ、貧困が極度に広がり、自然災害への備えがほとんどできていなかった同国の実態を反映しています。
 英紙ガーディアン13日付は、今回の甚大な被害を貧困の「長い歴史の結果」であり、その貧困は「世界史における植民地搾取のもっとも野蛮なシステム、これと結びついた何十年にもわたる植民地解放後の組織的抑圧の直接の結果だ」と指摘。米国や西側諸国がハイチに干渉してきた問題を厳しく批判しています。

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