2010年 県議団・予算要望
8日、県議団、県委員会で知事、副知事、教育長と予算要望で懇談した。
経済対策、福祉対策、図書館・新歴史観の問題などまちづくり――重要な点で前進方向が確認できた。50分あまりの短時間(それでも10分延長)だったが、なかなか有意義であった。
また、学力調査では意見の違いは最初から明白だったが、30人学級の拡大など体制の充実もふくめ「子どものため」という思いは感じる。
今後も教育の条理と実態にもとづく議論のつみかさねが重要になるだろう。
特定勢力とむすびつかない姿勢の堅持の点では、利権がらみの疑惑もある西部跡地問題で、「県民にきちんと知らせて頂き冷静な対応を。個人の所有地も半分ほどある、アーク不動産主導ですすむように情報が歪んでいる。積極的に知らせて欲しい。この間の知事の対応は随分理性的で、今後ともその方向でぜひお願いしたい」と県の対応を評価しながら、要望をのべた。
以下、主要要求での知事の回答の概要(私の「備忘録」として)
◆高卒者の就業支援
「支援は重要。職業訓練+就職支援、卒業をしても就職できない方に対して、訓練+支援で県としても踏み込んだ対応ができないか含めて検討している」
◆空き店舗の家賃補助、効果高い。商店街との協力の中で具体化を
「武跡地問題でも語ったが、基本的な中心市街地対策を考えると、お城からはりまや橋、かるぽーとまでの東西の筋が軸。観光客を呼び込む地産外商の見地としも重要で、ポスト龍馬伝として対策を加速する。「おまち」をどうつくるか、ということ」
◆後期医療。早期廃止と保険料アップの回避を
「私(知事)も新制度の政府の委員、しっかり対応する。保険料については、県の繰り出しには、国の法改正が必要。通常国会で法改正がされる見込み。生活の実態から見て安いにこしたことはない。思いは同じ」
◆特別養護老人ホーム新設を
「第三期計画は抑制ぎみだったが、第四期計画では増やしたい。」
◆お買い物難民、高知市でも。中山間地では生命線。重点配分を
「移動手段の確保は重要なテーマ。中山間地だけでなく、中心市街地でも大きなテーマ」
◆学校図書の充実
・教育長「本そのものは市町村に交付税措置されている、十分に使われていないのでしっかり買ってもらいたい。働きかけをしたい。支援員、専門職員の配置は、国からの雇用対策で来年度も拡充するが、その後予算をどう確保するかは頭を抱えている。しかしベクトルははっきりしている。読書環境の整備は力を入れていきたい。」
◆市との統合ではなく、県立図書館の独自建設を
・教育長「高知市とはまったく協議がすすんでいない。みなさんの立場はよく理解している。」
◆新歴史館。山内家資料をどう有効に使うか、位置的にも納得いくもの。推進を
「山内家資料の特徴は、時代を越え、山内家のみに留まらない、長曽我部の活動、自由民権運動につながる。高知県の近世史を紹介できるものに。観光資源としても重要。場所を考えるとお城の東となる。」
◆学力調査。競争をあおる教育からの転換を
・教育長「国は1月15日までに、抽出にならなかった市町村に参加するかしないか意向調査をした、全市町村が参加する。みなさんがたの懸念はよく理解しており、冷静に対応しているつもり。」
・知事「競争するためにやるのではない。高知市の問題など学テ前からわかっていたというのはそうだと思う、その問題にもしっかりやる。学力、体力、その問題に対策を取っているが、それが子どものためになっているか確認をする。大人が責任を持ち対策をとる。それで満足をする姿勢ではいけない。子ども達にどういう影響を与えているかしっかりと確認する。そのためには私は悉皆調査が必要ではないかという思いを持っている。」
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