鳩山首相 「普天間基地の代替施設なき返還を」 05年国会で主張
沖縄出身の赤嶺議員の質問・・・沖縄の状況、基地の歴史を示し、県民の願いを届けたもので聞き応えがあった。特に、鳩山首相が05年国会で「普天間基地については、辺野古沖が事実上不可能になった今、代替施設なき返還をアメリカに求めるべきであります。」と明確に述べていることをとりあげ、与党になった今こそ「その実現を」と求めている。
【鳩山由紀夫 衆議院- 本会議 2005年07月26日】
ここまで明確に言っているとは・・・不勉強でした。
9月の本会議質問では「日米同盟は我が国の安全保障の基調でありますが、日本国民の生命や財産を守るためのものであり、その犠牲の上に立つものでは決してありません。」とも・・・
これらの質問は、冒頭で「民主党・無所属クラブを代表して質問いたします」とのべているように1個人の質問ではない。ぜひ発言には責任をもってもらいたい。
鳩山由紀夫 衆議院- 本会議 2005年07月26日 「ところで、米軍再編に伴う在日米軍の兵力見直しについて、沖縄を初めとする地元の負担軽減と抑止力の維持が基本であったはずであります。ところが、先日のライス国務長官の表敬の際、ライス長官は、抑止力の維持強化が重要と発言し、それに答えて、小泉首相、あなたまでが抑止力の維持強化が非常に重要と答えたと外務省から説明を受けました。この点に対して我々がただしたところ、五日後に外務省は、ライス長官の発言を維持強化から維持に、そして、小泉総理の発言を維持強化から維持確保に変えて説明をし直しました。 小泉総理、あなたは、そしてライス長官も、本当は抑止力の維持強化と語ったのではないのですか。もしそうならば重大な問題です。もしそうでないとしたら、外務省はなぜ我々に維持強化とあえて最初に説明をしたんでしょうか。伝えられている陸軍第一軍団司令部の座間移転こそ、北朝鮮、台湾、そして世界全体をにらんだ抑止力の強化ではないのですか。すなわち、それが日米の本音なのではないのですか。お答えください。 それが証拠に、在日米軍は、金武町のキャンプ・ハンセン内のレンジ4の都市型戦闘訓練施設を使った実弾射撃訓練を今月十二日に再開しています。これでは、沖縄の基地負担の軽減どころか、全く逆じゃありませんか。 私も先日、現地を訪れ、やぐらの上から視察してまいりました。近くには住居や自動車道もあり、過去に流れ弾による事故が何度も発生したことから、地元の住民の方々は非常に心配されているのがよくわかりました。 将来、訓練施設を奥に移す計画であるということは、今の施設は危険だということではないですか。危険を承知で訓練を許可したということは、沖縄県民の命より米軍の訓練の方が重要ということではないんですか。現地の不安の声は、抗議のための緊急県民集会で強く表明されるに至りました。県民の声を十分に聞いて、直ちに訓練を中止するように求めます。小泉総理の御所見を伺いたい。(拍手) また、昨年八月の在沖縄海兵隊ヘリ墜落事故に際しても、日米地位協定の改定を改めて強く主張いたしました。同事件後も、米軍兵による少女へのわいせつ事件などの事故が相次いでおります。独立国としての地位協定の改定について、小泉総理から明確な答弁をお願いいたします。(拍手) また、日米の役割分担を見直し、米軍の在外基地の再編の機会に合わせ、在沖縄海兵隊基地の国外への移転と、普天間基地については、辺野古沖が事実上不可能になった今、代替施設なき返還をアメリカに求めるべきであります。 さらに、米軍が依然有する航空管制権及び在日米軍基地の管理権の返還も早期に取り組むべきと考えます。九月にもようやく米軍再編の全貌が明らかになると報じられていますが、特に基地を抱える地元の方々にとっては極めて深刻な問題であります。九月とは言わず、ただいま小泉総理から、米軍再編に伴う在日米軍基地の具体的な動向について、国会や国民への説明責任を果たしていただきたい。」
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