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肝炎問題から見える国会の姿 

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 10日、仁比参院議員が来て、国会の動きを報告した。その中で、新政権の強権的運営、国民の要求をどう扱っているか、その姿が生々しく報告された。とりわけ肝炎基本法を先送りしようとした民主党に、患者原告団体が「闘争宣言をする」とまでの決意で臨んだ様子など・・・
一人一人の国民の決意、たたかいと国政の議席の結びつきの大事さを改めて感じる。
 以下は、「国政報告」についての私のメモより・・

【肝炎問題で局面を打開】
 臨時国会では基本法は提案しないという民主党。議員立法も禁止した。これにたいして、患者原告団は激昂して緊急集会を開いた。「もう私たちは民主党にお願いしますといいません。約束を守ってください。もし、臨時国会で法案を出さないんだったら、民主党に対して闘争宣言を行います」。そういう決意でのぞんだ。
 民主党の新人議員さんは、すいませんと頭を下げるしかなかった。ホント気の毒でした。
 その集会に出ていて、この状況は重大だと、緊急に穀田さんが山岡国対委員長に、僕は、厚労省の山井政務官に緊急に申し入れました。僕が山井氏に言ったのは、「350万人の命を、先送りできるような課題だと思ったら大間違いだ。政権の命取りになる、それくらい覚悟したほうがいい」と伝えました。
こうした結果、局面が変わったんです。
 
 院内集会の様子を関連団体がインターネットで流し、また、局面を打開するため与野党協議を申し入れるつもりだ、という私が関係者に語った内容が関係団体のメーリングリストで流れました。

 巻物の毛筆の手紙をもらいました(写真)。この女性は、これまでは共産党が怖かったんだそうですが「院内集会で私たちの切羽詰った叫びをじっと聞いてくださり、かつ翌日には穀田共産党国会委員長より与野党協議がなされたと、この知らせは患者の一人としてどんなにか勇気をいただけたことか心からお礼申し上げます」と。

 法成立後、薬害C型肝炎の全国原告団の山口美智子代表は、「私たちは、共産党の国会議員の方々に支えられて今日を迎えることができました」「患者一人ひとりのことを念頭に質問していただいた」と語ったのは、こうした経過をも踏まえてのことです。
 議席は少ないが、その議席は、切実な要求をしっかり受けとめ、国民と力をあわせて実現を迫り、国会を動かすのです。その議席の役割を果たすために、すべての力を尽くしたい。

★仁比さんのリーフに、その山口さんがコメントを寄せています。紹介すると--
 「実名提訴のとき、不当判決で一番つらいとき、いつでも支えてくれたのが共産党でした。仁比さんの手のぬくもりはいつまでも忘れられません」 

【違法派遣問題でも・・】
 先日、国会で、違法派遣の問題で、熊本・人吉のNECコンダクターで、柴田君という青年をはじめとした3人の労働組合がたたかってきた問題を取り上げたんです。鳩山首相が「私としても積極的に動いてみたい」という答弁をして、その翌日にNECから県労連に電話が入って、「日経新聞と赤旗を見た。インターネットを見た。解決にむけて協議をしたい」と。その質問の傍聴を終えた彼が「わずか12分間くらいですけど、申告してから今までのことが思い出されて涙が出そうになった」と。
 これらは、みんなの力で開いた変化なんです。

【強権的な国会運営】
 後期医療廃止の先送りなど、後退したり、具体化がなされていません。民主党政権の強権的な国会運営の結果、政府提案の法案のすべてが参議院では本会議での審議を一切やらずに各委員会に付託され、委員会でも十分な審議はされず、民主党の強行採決によって、本会議では野党第一党の自民党は出席せずに採決される、こういう事態になりました。
 例えば円満に運営をされていた委員会で、参考人の質疑が終わったら採決をするということをいきなり民主党が提起し強行する。小沢幹事長の号令一下、そうした暴走をしている。国会を壊していっているという姿をありありと感じます。
 事業仕分に対しては、これまで密室だったものがオープンになった、強権的であっても、良い事をやってくれれば良いという感じが、国民世論の中にありはしないか。
良いことなら強行で構わない、という議論は国会を壊すものであり、民主主義を壊すものです。そこの本質的な問題点を明らかにしていくことが必要です。

【なんのための国会議員か】
 民主党議員は、請願署名の紹介議員にすらならず、住民を追い返しています。公的病院の存続に関わる問題で、ある地域の皆さんが僕の部屋に飛び込んできて言うには、地元の民主党議員のところに行ったら、マニフェストには公的病院を守りたいと書いてあるのに、それとはまったく違う議論をわぁわぁ言われて、「請願署名は受け取れない」と言われたという、受け取ってはならないという通達が出ているといいます。
 政府と与党は一体化だからと、質問もできない、質問主意書も出せない、議員連盟も自分のところだけで固め、超党派のものは排除する。いったい小沢幹事長は民主党の国会議員をどういう存在にするつもりか、結局国会にやってきて大きな拍手をして何でもかんでも賛成賛成というだけという存在にしてしまおうというのでしょうか。同時に窓口を全部幹事長室と都道府県連に一本化するという。それで道路を作ってくれと要請にあがった自治体の長に対して、選挙で応援するのかと恫喝するわけでしょう。 結局くずれる保守基盤を自分のところで固めて、小沢民主だけになるという危険性を感じます。

【民主主義守れの一致点が重要】
 ただそういう思惑や強行は、国民の願いや利益との関係で考えると、ちゃんちゃらおかしい話なんですね。だから国民の中で孤立させることです。小選挙区制度反対というたたかいでは、弁護士会は保守も革新にも関係ない、全員一致で弁護士が先頭にたってやってきた。民主主義を守れという一致点でのたたかいが本当に重要になっています。

【混迷深める自民党】
 自民党・公明党ですけど、公明党はここ一~二週間、「こうもり政党」としての姿を浮き彫りにしています。民主党にすり寄るような質問や姿がありますし、委員会運営なんかでは「仁比さんの言うとおり」「共産党の言うとおり」と。「えーい!まとわりつくな」という感じですが・・・
 自民党の方は、新自由主義をめざす人たちの質問というのはそれなりに筋が通っていて元気がいい、まるで小泉・安倍の再来か、みたいな感じがしますけれど、多くの議員が支持基盤の崩壊に内心おののきながら、どっちに行ったらいいのかと混迷の度を深めてる。郵政法案で採決を迫られたら造反が起こるのが今の自民党が機械的な欠席戦術をとっている根本の理由ですから、きわめて混迷しているという感じがします。

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Comments

本日お嬢さんが中村へ見えていました。民青のカンパの要請です。
 岡田さんの娘さんというので、嬉しくなっていつもになく高額カンパをさせて貰いました。

 聞くと、お昼ご飯もまだとの事なので、お婆はむごくなって、お昼代もカンパ。二人で何を食べたでしょうか????????

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