不可解な「西武跡地」問題
西武跡地については、シキボウ跡地に進出したい業者と政治家がからんだ怪しげな動きがあっている。このことでオンブズマン高知が、公開質問状を知事に出している。
そんな中、旅客運送業の社長が、行政に買収をもとめる署名運動の会長に収まっている。
その企業の代表取締役、取締役は、自民党の県会議員、元県議がおり、県議がシキボウ跡地の話にかんでいることが多くの人の知るところになっている。
また、その企業の役員には、元大阪事務所長がいる。主要株主のトップは、あのW興業である。(いずれも有価証券報告書09/6/29提出より)。まず、そうした話をはっきりさせなくてはならない。
オンブズマン高知の申し入れには、
「当団体に寄せられた情報によると県副知事と政治家(県議と推察される)が共同して跡地と県所有の遊休土地の交換を画策し失敗した。成功すれば政治家にかかわる某企業に利便が与えられることになるという。真相を解明すべく情報公開を求めたところ本年10月22日県有地との土地交換の協議をした事実が明らかになった。」と書かれている。
・県有地などとのまっとうな等価交換であれば、まだ検討の余地があるかもしれないが、大きなスペースのいる県立図書館のことを考えればシキボウ跡地の切り売りはさけたい。県の切り売りには難色をしめしている。
そこで買収、等価交換ではうまくいかないので、西武跡地の価格に色をつければ、シキボウ跡地でより広い用地を確保でき、民間業者の「買いたい」という話と結びつくというものである。
行政による土地の買収は、目的のない買取も、また高買いは禁止されている。判決もある。もし、そうしたことが起これば住民訴訟が起こるのはまちがいない。
・パチンコ店進出の話も・・ そんな力のあるのは大手のM社しかないが、ウェブサイトをみると全国251店舗で駐車場がないのは、渋谷、池袋、新宿など都心の店のみ、千葉、大阪に立体駐車場のある施設もあるが、ほとんどは300-1000台の駐車場を備えている。
特にこの2年は、パス・スロに特化した大型駐車場を備えた施設で、以前のような複合アミューズメント施設はオープンさせていない。
どこまではっきりした情報なのか・・・「地元紙」の「か?」という報道以外さしたる「根拠」はないのではないか。
とにかくグレーな部分が多い話を、地元紙が「市民のとりくみ」として終始リードしているのはどういうわけか。
・中心商店街の活性化は、どう魅力的な店をそろえるか、という問題であり、あれこれまわりに作って活性化するわけがない。これまでで証明されている。
毎週、日曜市にあれだけの人が県外から来ているのに、どうして商店街に呼び込めないのか、本質問題から考えるべきだ。
・西武跡地、追手門の前の財務省の跡地問題、ダイエー跡地、大丸も時期は別にして撤退は不可避だろう。イオンも2012年の大改修時に、そのまま残るかどうかもわからない・・・
これから人口減少で多くの空き地ができるだろうが、その都度、行政が買っていたらきりがない。
そうしたことを視野にいれ、腰をおしつけて、まちのあり方をじっくり考えなくてはならない。
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