シアワセのものさし 土佐からの発信
日経ビジネスに10月23日から週一回で連載された「シアワセのものさし」が4日で最終回を迎えた。
地域おこしにかかわってきたグラフィックデザイナーの梅原真氏をとおして、「この国のゆくえ」を考えようとしたもので・・・ おもしろい。タイトルは以下の通り。無料会員登録すれば読める。写真も美しい。
・「シアワセのものさし」持ってますか?
・そして、カツオ一本釣り船が生き残った
・「私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です」
・高知の“おいしいもの”で作った「高知アイス」、名物からブランドへ
・「来てくれ」では誰も振り向かない。その前に、地方にはやることがある
・企業の成長とは、地域の再生とは・・・ホンモノみせた「四万十ドラマ」
・【最終回】最下位も“ものさし”変えればトップランナーになれる
最終回では、東京と同じものさしをもってどうなるのか、と「グローバル化が後退することは決してありませんが、グローバル化が進むほど、ローカルが持つ文化や伝統、多様性の共存といったことがより重要になる。社会はより文化や多様性を認める方向にシフトし、経済はローカルにある資源をローカルの人々の手で活用していく時代が訪れる」 と述べている。
また、旧十和村の総合計画「十和ものさし」に関係した時の問題意識を以下のように整理している。
1.今、時代は日本だけでは生きてゆけない、世界の中の日本である。
2.地方は地方のみで生きてゆけない、日本の中の地方である。
3.ただ、地方には最も日本らしいもの、生活の様式が残された。
1990年代の日本は、世界経済の大融合のなかで、
より日本らしさを求められる。
日本のなかで1番日本らしいところは、地方にしか残されなかった。
↓
地域の独自性を守ることこそ、時代の最先端になる道である。
これらは、自治体研究所などの地域経済の考え方とシンクロしている。
その結びで
“内需型産業の根幹を形成する「文化型産業分野」の再評価・再認識と地域に根付いた発展は、日本独自の文化的トレンドを発信するものであるがゆえに、逆に国際的な評価を高める方向に作用すると考えられる。
真の国際化とは・・・ 生産の高度化(外への国際化)と、徹底した民族性・文化性に特化した個性を社会経済的に形づくる面(内なる国際化)を兼ね備えたときに達成される。
豊かだが幸福だったか、という問に直面している社会から「豊かで幸せな生活を地域において、どう構築するか」が21世紀の課題。その経済基盤は、中小商工業と農林漁業。地域に根ざした経営体だからこそ、地域特性に根ざした記憶を重ねる街づくりに兆戦できる。”
それと、あらためて、本質を伝える、コミュニケーションとしてのデザインの力に、仕事柄、多くのことを感じさせられた。
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