固定資産税増税を阻止 高知市
高知市が今後5年間の収支不足70億円を手当てするために、固定資産税とごみ有料化を市民にもとめ、説明会を実施してきた。
日本共産党市議団は、議会の論戦とともに、基本見解を示す全戸配布の市政報告ビラの発行、財政問題の報告会を市内12箇所で実施するなど、増税・負担増阻止、大型事業・同和偏重の市政運営の是正をかかげてたたかってきた。その主張を他会派も無視できないものだと思う。増税阻止は第一歩、つぎは、同じく根拠のないゴミ有料化の阻止である。
① 高知市の人件費(物件費)の比率は低く、効率的な運営ができている。現在の収支不足は過去の大型プロジェクトが原因、それもこの5年を過ぎれば大きく改善していく。箱物行政を総括することが最大の教訓 ・・・という基本的問題
②予定外の収入、起債活用で約70億円の収支改善ができること
・清掃工場談合和解金 約24億円
・国の臨時交付金 約18億円
・土地開発公社の整理 約14億円
(特例債の活用。4年間分を後年度で対応)
・駅前の私有地の売却 約 8億円
・市民会館縮小(4年分)3.2億円
を明らかに、上記のような方法で市民に知らせてきた。
特に、①の「基本的問題」を考えれば、どうしても不足する分は、一定期間の借り入れ金でやり過ごすことも可能であり、「夕張のようになる」というのが負担増を受け入れさせる「脅かし」てあり「ないのは財源でなく、負担増を回避する決意」と本質的な批判をしてきた。
さらに先月の全戸配布のニュースでは、生活保護・児童扶養手当などの交付税の乖離が是正され、年13億円(単純計算で5年で65億円)という新たな状況を生まれていることを示し、「増税」「ごみ有料化」の根拠がないことを示してきた。
さらにさらにPFI解約合意、民間資金の企業債への借り換え(据え置き)で、22-24年で12億円の企業団への繰り出し金が減少することとなった。
ところで昨日の地元紙の「財源改善の具体像を示せ」はピントはずれもはなはだしい。
高知市はもともと効率的な運営をしている。収支不足は無茶な箱物行政、同和行政にあった・・・という市政運営にかかわる基本認識がまったく問題にされていない。
具体的にも、「手当てできない」という収支不足分の手当てのメドはついたのである。
また、自治体財政にかかわるオールジャパンの問題は、交付税の理不尽な削減と、行革推進法による「定員削減」の押し付けによる公務の解体あり、それは国に対して是正をもとめる問題である。
そうした基本問題はほとんどつたわってこない。
ところで,西武跡地のパチンコ店か? の話・・・ 私は裏があるように思えてしかたがない。
だいたい駐車場も確保できない、地価の高いところにパチンコ店が進出すること自体が信じられない。
西武跡地とシキボウ跡地の交換の話が持ち上がっているらしい。シキボウ跡地を買いたがっている業者がいるとのこと・・・ そういえば自民党県議が「早く売れ」と議会質問していた。
明確な目的がないもとで西武跡地の購入は無理であり、パチンコ問題を煽ることで、シキボウ跡地との交換を実現しようという話である。
それなりに、そうかと思わせるシナリオである。
中心市街地の活性化を願うものの一人だが、その方法はただ1つ。買いたくなるモノがあり、行きたくなる店があること・・・高知市のアンケートでもはっきりしていると思うのだが・・・
また、シキボウ跡地は、資料保管に大きなスペースが必要な県立図書館の有力候補地である。
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