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ノーベル平和賞 核と戦争

 オバマ大統領にノーベル平和賞・・・ 2つの点で興味深い。アメリカに変化を強いた世界人民のたたかいという点、核だけでなく戦争のない世界への流れ、アフガン増派が今後どうなるか、という点。
オバマ氏にノーベル平和賞 「核なき世界」へ努力 10/9
「なぜ、オバマ?」 戦火のアフガン、疑問の声
【ノーベル平和賞】イラクは「愚かな戦争」。では増派を決めたアフガニスタンは「賢い戦争」か/47トピックス

 1つ目の点で言えば、この賞は、世界の人民の戦いに贈られるべきもので、「核廃絶」はアメリカ支配層の「影響力の低下」「核独占をコントロール出来なくなった」という現実認識から出てきたもので個人の「理想主義」から出てきたものでない。
核廃絶 アメリカに変化を強いる世界人民のたたかい09/9
 
 一方、アメリカは、通常兵器による力の政策を放棄したわけではない。
 アフガン増派はその1つである。

 しかし、今回のノーベル賞受賞によって、アメリカに変化を強いた世界の動き、平和を望む声は、「戦争のない世界」の流れをさらに後押すし、泥沼化したアフガン問題の平和的解決をもとめる声を強めるだろう。

 そういう点で、この受賞は、興味深い
 
 新政権のもと、核密約が調査されているが、密約を廃棄し、非核の日本を築く後押しにもなる。
 また、アフガン支援をどうするか議論になっているが、その前に、アフガンの軍事行動をどう評価し、本当の解決とは何か・・・根本的な議論をすべきだろう。

【オバマ氏にノーベル平和賞 「核なき世界」へ努力 共同10/9】  【ロンドン共同】ノルウェーのノーベル賞委員会は9日、2009年のノーベル平和賞をバラク・オバマ米大統領(48)に授与すると発表した。同委員会は「核兵器なき世界」の実現に向けたオバマ氏の構想と努力を特に高く評価。国際協調主義や気候変動問題での建設的役割に加え、「世界に将来への希望を与えた」ことを授賞理由に挙げた。  オバマ氏は大統領就任から9カ月足らずでの栄誉。核廃絶の理想実現に向けた努力は緒に就いたばかり。実績が少ない段階での極めてまれな授賞決定には、歴史的高まりを見せる国際社会の機運を後押しし、核兵器が国の安全保障をもたらすとの発想の転換を促す狙いがある。  オバマ氏は授賞決定を受けホワイトハウスで、声明を発表し、平和賞を「21世紀の課題に向けた行動への要請」ととらえ、受け入れる意向を表明。核廃絶の取り組みは「1人の指導者や1カ国では達成できない」と述べ、世界各国の協力を呼び掛けた。  現職国家首脳の受賞は2000年に朝鮮半島の南北和解への貢献を理由に受賞した当時の韓国大統領の故金大中氏以来。  オバマ氏は昨年11月の大統領選で、国際社会の反対を押し切り開戦に踏み切ったイラク戦争など一国主義の外交や核軍縮に後ろ向きだったブッシュ前政権の政策転換を掲げ、黒人として米国で初の大統領に当選。  今年4月にはチェコ・プラハでの演説で広島と長崎への原爆投下を念頭に「核兵器を使用した唯一の核保有国として行動する道義的責任がある」と述べ、核廃絶に向けた包括的構想を提唱。6月にはカイロで米国とイスラム社会の「疑念と不和の連鎖を断ち切らねばならない」と訴えた。  核保有五大国の首脳が一堂に会した9月の国連安全保障理事会の首脳級会合では「核兵器なき世界」に向けた取り組みをうたった決議案採択を主導し全会一致で採択、核廃絶への歩を進めた。  現職の米大統領では、1906年に日露戦争の講和調停でセオドア・ルーズベルト、国際連盟創設で19年に受賞したウィルソンに続き90年ぶり。02年にはカーター元大統領が受賞、07年にゴア元副大統領も賞を受けた。  授賞式は12月10日にオスロで行われ、賞金1千万スウェーデンクローナ(約1億2700万円)が贈られる。大統領側近によると授賞式にはオバマ氏自身が出席する見通し。
【「なぜ、オバマ?」 戦火のアフガン、疑問の声 中日10/9】  【カブール共同】オバマ米大統領へのノーベル平和賞授賞決定の報に、6万人を超える米軍が展開し、戦火が続くアフガニスタンの人々からは9日、「なぜ、オバマ?」と疑問視する声が上がった。反政府武装勢力タリバンは「“戦争賞”を授与すべきだ」と指摘した。  カブールで自動車販売業を営むナジール・カリサダさん(27)は「賞をもらうのは結構だが、とにかくアフガンに平和をもたらしてほしい」と冷ややかに話した。  タリバンのムジャヒド報道官は、共同通信の電話取材に対し「世界中で起きている戦争で、オバマがどこかに平和をもたらしたのか。オバマには“戦争賞”を授与するべきだ」と述べた。  国連アフガン支援団(UNAMA)によると、今年1~6月に自爆テロや空爆で死亡したアフガンの民間人は1013人。2001年の米軍によるタリバン政権への攻撃開始以来最悪のペースで、うち約30%は米英などの多国籍部隊などによる攻撃の犠牲だった。  今回の平和賞にはアフガンの女性人権活動家シマ・サマルさんが候補者の一人と報じられていただけに「彼女の方がはるかにふさわしい」という声も多かった。


【ノーベル平和賞】イラクは「愚かな戦争」。では増派を決めたアフガニスタンは「賢い戦争」か 47トピックス
【熊本日日新聞のコラム】オバマ米大統領もアフガニスタン政策で苦慮の日々を送っているに違いない。カルザイ大統領の再選は、不正の疑いでいまだに結果が出ない。戦闘は泥沼化し、駐留軍増派には米国内でも反発は強い。日本をはじめ同盟国からも、支援策見直しの声が上がる… (2009年10月6日付「新生面」

【中日新聞のコラム】好戦的イメージが強かった前任者とはかなり違う印象のあるのが米国のオバマ大統領だ。しかし、ならば彼(か)の人は平和主義者か。残念ながら、否である。上院議員時代の演説で曰(いわ)く、「すべての戦争に反対なのではない。愚かな戦争に反対なのだ」。「愚かな戦争」とは無論、イラク戦争。同国からの米軍撤退の方針は、その言に一致する。他方、大統領として増派を決めたのがアフガニスタン。だが、さればこちらは「賢い戦争」か…(2009年9月12日付「中日春秋」)

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