「子ども手当」分 福祉予算削減 財務副大臣
「子ども手当て」は、所得制限がなく、これまでの政策思想をまったく異質なものなので、他の施策との整合性をきちんと詰めるべきだと思っている。特に、低所得者層に恩恵が少なく、格差が拡大するという危険があり、制度設計が大事になる。
そう思っていたら、とんでもない話。
子ども手当創設でも厚労予算の増額認めず 財務副大臣 産経10/8
ただでさえ貧しい雇用・福祉の施策を削って出せ、って・・・つまり財界の言う「高齢者に使いすぎ」とシンクロする。本音が出たという感じ。
みんな老いる・・・ 少し考えれば「世代間対立」は、自らに降りそそぐ。そんなトリックがいつまでも通用するわけがない(と思う)。
しかし、このあたりが財界の仲人で新自由主義の政党として誕生した原点と、それを否定し、国民の声に応え権力に獲得に成功した今との狭間で、ブレながら、落としどころを、さぐっている姿だと思う。
だからこそ、国民のたたかいが重要。こんなアドバルーンは一蹴しなくてはならない。
【子ども手当創設でも厚労予算の増額認めず 財務副大臣 産経10/8】
野田佳彦財務副大臣は8日の定例会見で、各省庁が15日に提出する平成22年度予算要求について「(新規施策で)見込まれる予算増に対し、見合った減額をしてもらう」と述べ、子ども手当などの新規施策を盛り込む厚生労働省についても、要求の増額を認めない考えを強調した。
新政権は22年度予算編成の基本方針について、21年度当初予算を下回る予算要求を求めており、野田氏も「どの省庁にも例外なく守ってもらう」と明言した。
厚労省は子ども手当で2兆7千億円、年金記録問題への対応費で2千億円をそれぞれ新たに要求する見込み。野田氏の主張に従えば、約3兆円の既存予算を厚労省だけで削減しなければならず、社会保障費などへの影響は必至。社会保障の充実を訴える民主党政権の主張に逆行しかねず、発言をめぐり波紋が広がりそうだ。
« 「高知市のゴミ問題を考える」 岩佐恵美・講演 備忘録 | Main | 後期医療廃止と「公民二階建て」論 »
「社会保障」カテゴリの記事
- 保有を容認された自動車の利用制限を撤回する厚労省通知 「生活保護」改善(2025.02.26)
- 高額療養費制度改悪 がん患者・障碍者団体が声明。知事からも「国家的殺人未遂」と批判の声(2025.02.18)
- 「高額療養費」の改悪 国民負担増で、国・企業の負担減(2025.01.08)
- 「新しい生活困難層」 正規雇用に「内付け」された日本型生活保障の崩壊と改革展望(2024.04.25)
- 少子化~女性に「コスト」と「リスク」を押し付ける日本社会の帰結(2024.04.14)
「選挙・政党」カテゴリの記事
- 「立憲民主」の選挙政策を見る (2024.10.09)
- 24総選挙~前回の共闘の到達点をリアルに見、大切にする(2024.09.26)
- ダイバーシティ&インクルージョン 組織のアップデート(2024.08.11)
- 日本のジェンダー平等を考える ~家族モデル、政治、教育、賃金格差、DV(メモ)(2024.05.05)
- 届く言葉を~要求実現おめでとう宣伝(2024.04.29)
TrackBack
Listed below are links to weblogs that reference 「子ども手当」分 福祉予算削減 財務副大臣:
» あの革命歌のギターアレンジが着メロに☆ [コミュニスタ紅星の幡多荘草紙 〜取り戻そう 共生の国・日本。〜]
被害が心配された台風18号も、ここ四万十では猛威を振るうことなく(って言うか、そよ風程度だった)通り過ぎ、台風一過の今朝、東天は鮮や... [Read More]
Comments