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自民党 「倒産」の危機?!

自民党が、議席激減の影響で、倒産の危機に直面しているらしい。
「貸し剥がし倒産」の危機 AERA9/14
 財源の2/3を占める政党助成金が年間50億円以上減ることによるもので、さらに公的資金を投入して救済してきた銀行から自民党への融資残が63億円あり、新政権が指導のもと「回収」をすすめば、一気に危機は加速するというもの。
 同誌は「選挙次第で増減が激しい交付金の衝撃を緩和できる自主財源を欠く危うい財務基盤だ」と指摘している。これは民主党になるとなおひどい。同党は9割以上を政党助成金など税金に頼っている。

 そもそも政党助成金を廃止すべき、と考えているが、民主党(自民党も)のこの財政基盤の弱さ(支持基盤もだが・・・)が、新自由主義の政党として生まれ、財界奉仕の二大政党制の一方をかたち作るという支配層の戦略の弱い環となっている。二大政党の「柱」である自民党も「破産」の危機となっているように・・・

 国民の声、運動で、よい政策を実現する、悪政にはストップかける・・・ その展望が大きく広がったと言える。
 
 小選挙区制と政党助成金で二大政党による財界奉仕の安定した政治をつくるという戦略が、ほころびを見せている。
 それを持たらしたのは、国民のたたかいと、そのたたかいと結びついた革新政党の存在だと思っている。

【「貸し剥がし倒産」の危機 AERA9/14】 ──野党転落、議席激減でピンチとなるのが自民党の台所事情。実はずっと「借金浸け」だった。 政党交付金と献金の減少で、「倒産予測」も出始めた。──

「今の自民は衰退政党で日本の姿そのもの。出直すには倒産寸前の財務状況を立て直せるかどうかも試金石だろう」
 自民党から飛び出して総選挙直前に旗揚げして社民党並みの支持を受けた「みんなの党」の渡辺喜美代表は、野党に転落した自民の急所をカネと見ている。命運を握るのが国庫から税金で支給される政党交付金だ。
 企業献金への批判や先細りを背景に1994年にできた制度だが、金の配分は議席数や得票数に比例する。今回の衆院選大敗で、衆院の議席が300議席から119議席に激減。2009年分の交付金は今年1月時点の算定では、約157億円もあったが、そこから来年は約53億円も減る予定だ。
 これまで「余裕の過半数」を背景に、党本部は銀行から借金を続けていけば、年間300億円規模の予算を運営できた。だが、その構造は「他人依存」でいびつだ。
 自民党本部の直近の政治資金収支報告書(07年分。08年9月公表)を見ると、前年からの繰越分を除く収入(252億円)の3分の2は交付金に依存している。機関紙の発行など事業収入は5億円余り。党員らが払い込む党会費は10億円に過ぎない。つまり、選挙次第で増減が激しい交付金の衝撃を緩和できる自主財源を欠く危うい財務基盤だ。

■メインはりそな銀

 07年末の銀行からの融資残は63億円ある。今回の総選挙で、来秋に公表される今年分の借入残高は「増えているはず」という見方が強い。また今月末に公表される昨年分も「大敗した参院選に金がかかって、借金は削減できていないはず」(閣僚経験者)と見られている。
 東京・永田町にある自民党本部の土地は国有地のため、担保に差し入れられない。1966年完成の9階建てのビルも担保価値はほとんどない。このため、銀行融資を受ける際には歴代の幹事長と経理局長が連帯保証してきた。
 今選挙で比例で何とか復活当選した中川秀直元幹事長は、
「幹事長を降りて融資や(連帯保証の)引き継ぎが終わると、ほっとしたものですよ」
 今回は借金が予定通り返済できない可能性が高く、借り換えの際にも「保証人」となる次期幹事長の荷は重い。「細田幹事長の後任選びは難航する」といわれる理由のひとつだ。台所を預かる宮路和明経理局長と木村義雄財務委員長がそろって落選したことも痛手だろう。
 借金を抱えて下野した自民を支えるのは、2兆円もの公的資金の注入を03年に受けたりそなグループだ。実質国有化され再建途上のりそなは、前述した自民への07年の融資残63億円のうち、約33億2500万円と過半を占める。05年には、実質的に他行の融資分を肩代わりした形で54億円もの融資残があった。国から救済された側が、政権党の台所事情を支えた形だ。
 りそなは、議員会館や国会に支店を持ち、旧大和銀時代から政界と関係が深いと言われるが、民主党政権下になる金融庁の指導強化によって、年末、年度末に向けて「貸し剥がし」圧力がかからないとも限らない。
 自民が借金体質に陥ったのは、バブル崩壊、細川政権下での初の野党転落、小選挙区制導入、政治資金の規制強化などの「逆風」のためだ。

■小沢氏の置きみやげ

 90年の総選挙の際には、大手9行に150億円を融資させた。当時の小沢一郎幹事長が金融・建設業界に献金を割り振り「献金までのつなぎ」として大手行が融資に応じた経緯がある。
 続く、93年の総選挙でも、梶山静六幹事長が100億円融資を求め、経団連トップが「経団連が返済に協力する」との念書を銀行側に示したとされる。
 しかし、経団連は93年、ゼネコン汚職事件をきっかけに企業献金の斡旋をやめてしまう。翌94年には政党助成法が成立して難を逃れたが、交付金頼みが始まった。
 党本部の交付金を除いた主な収入は、政治団体からの寄付(07年だと31億4000万円)だ。すべてが自民党への企業献金の窓口である国民政治協会からのものだ。
 国民政治協会の会長を務める山口信夫旭化成会長は厳しい見方を明かした。
「財界の財布の紐は締まるばかりです。自民の財政は相当厳しくなるでしょう」
 日本経団連のある幹部も、
「野党になった自民への献金が現状維持とはいかないのでは」
 と漏らす。
 そもそも民主党は企業献金廃止を公約に政権奪取してもいる。
 となると、リストラで帳尻を合わせるしかない。
 選挙後、党財政改革の焦点に「代議士数より多い」という約180人の党本部職員の削減問題が浮上した。だが、大量解雇は「組織力が落ちて来年の参院選が戦えなくなる」との懸念から先送りされた。代案として2割前後の賃金カットの方向が固まった。ただ人数も「いずれ3割は辞めさせられる」という噂が広がっている。
 また、党グッズ販売や食堂経営など党本部は多くのファミリービジネスを抱えている。党の幹部職員が役員を務める広告会社などとの10億円単位の取引について、国会で追及されたこともある。「特殊法人のファミリービジネスのように不透明、不採算だ」といった指摘もくすぶる。

■再建は国鉄方式も

 党本部の組織・財務改革の必要性を訴える田村耕太郎参院議員は、こう話す。
「解党的出直しをするなら、借金漬けの党財政を上場企業並みの情報開示でガラス張りにして、組織のリストラで党の台所から立て直してゆくべきです」
 野党転落で議席や献金が減り続けるとどうなるか。
 自民党を形式的に「倒産」させ、債務を減額してもらい、新たな受け皿政党を用意して、そちらに議員が移る。
 こんな国鉄清算事業団方式を彷彿とさせるウルトラC再建案を示唆する関係者もいる。
 膿を抱えた組織から議員が集団離党し、借金もしがらみもない新しい組織に丸ごと移って、献金も交付金もそちらで受け取るやり方だ。旧自民党は解散、休眠させるなどの処理法はいろいろある。債務処理は、銀行と交渉すればよい。こうした「新会社」「受け皿組織」を利用した再建は法人では珍しくない。
 過去に解散・合併した政党は数多い。総務省は「政治資金規正法上、債務を残して政党を解散してはならないなどの規制はなく、収支報告書など届けを出せばよい」という見解だ。
編集部 山下努
(9月21日号)

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