比例票と総選挙結果

　議席では民主圧勝となった選挙だが、政党の支持をあらわす比例票を見ると別の側面が見える。
自公は２６８６万票で、民主は２９８４万票であり、比率は、４７．７対５２．３。かなり接戦なのである。
　自公政権退場は当然として、民主は議席の64．1％を獲得したが、比例の得票率は42．5％。国民世論の多数派ではない。

　小選挙区制という仕掛けのなせる業である。選挙前の他の野党とあわせて比例得票は多数派となる。

　議席ほどには、政権基盤はつよくない。ここが今後の政権運営にとって大事な点だろうと思う。国会での共闘や国民の運動が大事になっていると改めて感じる。

選挙前には政局対応で動いてきた民主党であるがそれは通用しない。建設的野党が大事になる。　
　
　ところで、高知では自民党国会議員が、「建設的野党」と発言し、自民党県連幹事長も「建設的野党としてやっていく」と述べている。　今後の国会・・・「建設的野党」がキーワードになるかも・・・　

　 政党の支持を現す比例票の推移

05衆院 　　09衆院 　　　増減 09／05比
自民党 25887798 18810217 -7077581 72.66
公明党 8987602 8054007 -933595 89.61
◆自公・計 34875400 26864224 -8011176 77.03
民主党 21036425 29844799 8808374 141.87
共産党 4919817 4943886 24069 100.49
社民党 3719522 3006160 -713362 80.82
新党日本 1643506 528171 -1115335 32.14
国民新党 1183073 1219767 36694 103.10
新党大地 433938 433122 -816 99.81
◆野党・計 32936281 39975905 7039624 121.37
みんなの党 3005199 3005199
幸福実現党 459378 459378

　　　　　議席数　比例得票率による議席
自民党　　１１９　１２８
公明党　　　２１　　５５
◆自公・計１４０　１８３　
民主党　　３０８　２０４
共産党　　　　９　　３４
社民党　　　　７　　２１
新党日本 　　１　　　４
国民新党　 　３　　　８
新党大地　 　１　　　３
みんなの党 　５　　２１　　
幸福実現党　　　　　３