アフガン軍事作戦 支持率最低 米調査
インド洋での自衛隊の米軍艦船などに補給の継続を米政府が求めているが、アフガン情勢は、死者の増加、大統領選の不正など完全に泥沼化している。
アフガン軍事作戦の支持率、39%と過去最低 米世論調査 CNN9/15
10%の投票所で不正発覚 カルザイ氏の過半数割れも 共同9/15
武力や外部からの押しつけでは解決しない、暴力の連鎖を断ち切って政治解決に踏み出すことこそ、アフガン問題の解決につながることがいよいよ鮮明になってきている。
これまでに自衛隊のインド洋の補給は計約244億円。生活保護の母子加算復活の3年分。
先日、オバマ大統領は、医療保険制度の確立に「増税になる」と反対する声に対して「イラク戦争の戦費よりも少ない」と反論していたが… 「大砲か、バターか」という古くからの問いは、今も新しい。
新政権には、補給活動を停止し、9条と25条にもとづく、きちんとした政策変更を求めていかなくてはならない。
世界の構造変化を知る上で、前衛10月号のエジプトでの非同盟諸国会議に参加した日本共産党の代表2名によるレポートがおもしろい。
【アフガン軍事作戦の支持率、39%と過去最低 米世論調査 CNN9/15】
ワシントン(CNN) 米同時多発テロを受け米英軍などが2001年末に始めたアフガニスタン軍事作戦で、これを支持する米国民の割合が39%と同作戦の開始以降、最低水準を記録したことが最新世論調査で15日分かった。反対は59%だった。CNNとオピニオン・リサーチ社が共同実施した。
今年4月の同様調査では、支持の比率は53%だった。民主党党員らの支持率は23%、支持政党なしでは39%、共和党党員らでは62%だった。特に共和党の支持率の下落が目立ってきているという。
オバマ米大統領はアフガン軍事作戦をテロとの戦いの主戦場と位置付け約2万1000人の増派も打ち出している。ただ、政権を追われたイスラム強硬派勢力タリバーンが自爆テロなど新たな手口を取り入れての攻勢も近年目立ち、治安改善にも大きな進展はない。ゲーツ米国防長官は最近、早期の形勢逆転が必要との認識を表明、アフガン情勢が極めて危うい段階にあることを認めていた。
米国民の同軍事作戦の支持率低落は、米兵の犠牲者数が増えていることとも関係があるとみられる。8月の死亡者は48人と作戦開始以降、最悪だった。先の世論調査では、アフガンで戦う価値はないとする米国民の比率も最低水準を示していた。
今回の世論調査は、米国人成人1012人を対象にし9月11日─13日、電話で実施した。
【10%の投票所で不正発覚 カルザイ氏の過半数割れも 共同9/15】 【カブール共同】アフガニスタン大統領選で、不服審査委員会は15日、不正票があるとして再集計や調査の対象となっている投票所が、全投票所の約10%に当たる2516カ所に上ったことを明らかにした。同委は対象の票数を明らかにしていないが、数十万票となり、カルザイ大統領の得票が過半数を割る可能性がある。 8月20日投票の大統領選は当初、今月17日に確定結果が発表される予定だったが、選管は15日「再集計には時間がかかる。結果発表の日程を示すことはできない」としており、数週間単位で発表が遅れそうな情勢となっている。 選管はこれまでに全投票所の約92・8%(580万票)の集計を終え、現職のカルザイ大統領が再選に必要な過半数の約54・3%(約300万票)を得票している。再集計によってカルザイ氏の得票が大幅に減る可能性も否定できず、現時点の得票から約23万票減らし、過半数を割り込む事態となれば、上位2人による決選投票となる。 2位には得票率約28・1%(約156万票)で全国政党「国民戦線」のアブドラ元外相がつけている。アブドラ氏の得票も再集計の対象となる可能性がある。 大統領選は即日開票され、各開票所で集計報告を作成、首都カブールの集計所に送られてコンピューターで集約されている。不服審査委のこれまでの調査によると、集計報告では得票していないはずの候補への票が投票箱から見つかるなどした。
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