「第3子以降で3歳未満児の保育料無料化」申し入れ
3日(月)、高知市議団が「第3子以降で3歳未満児の保育料無料化の即時実施を求める申し入れ」を行った。翌日の地元紙二面の下段に、小さく報道されていた。
市の姿勢も問題だが、県も中核市だから助成の対象から外すような姿勢を見せるべきではない。施策の有効性からいって子どもの5割がいる高知市での実施は不可欠。「助成対象とするので、積極的に対応せよ」との意思を示すべきだろう。以下、申し入れ
第3子以降で3歳未満児の保育料無料化の即時実施を求める申し入れ
高知市長 岡﨑 誠也 殿
日本共産党高知市会議員団
団長 江口 善子
少子化、子どもの貧困への対策が重要な課題となっています。
高知県は、ひとり親家庭が多いことや県民所得が低いという状況に加え、近年は働く貧困層が増大し、社会問題化する中、経済的な貧困が教育や児童虐待、いじめなど子どもを取り巻く環境に影響を及ぼし、新たな課題となっています。
こうしたもとで、県は、今年度から、第3子以降で3歳未満児の保育料について、同時入所の要件なしで無料化に踏み出しました。これは、高知県教育振興計画(中間報告)の「子どもの学びを保障する教育費負担等の軽減」として位置づけられています。
ところが高知市は財政状況等を理由に、実施を見送ってきました。本来、高知市が県都の自治体であり、県下の学齢前児童数のほぼ半数が居住していることからも、この県施策の活用が強く望まれています。
おりしも、今年度の普通交付税の額が決定され、本市をはじめ全国市長会の努力が実り、生活保護費、児童扶養手当の乖離是正が行われ基準財政需要額が12億円増加、交付税は実質13億円増加しました。
高知市の第3子以降で3歳未満児の保育料の無料化に必要な予算は、1億7千万円、県の制度を活用できれば約8千万円で、実施を見送る理由はなくなったと言えます。
なお、県が、同じ県民である高知市を助成の対象から外すようであれば、道理のないことで、私たちも、県議会への働きかけなど市と協力し、是正に全力をつくす決意です。
深刻な不況が市民を直撃しています。ただちに、実施することを強く求めます。
記
1.第3子以降で3歳未満児の保育料無料化に直ちに踏み出すこと。
2.高知県に対し、「多子世帯保育料軽減事業」から、高知市を排除しないことを強く求めること。
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子育て支援って何なんですかね。
そこで働く人の支援みたいな・・
行政は市民の感覚からかなり離れています。
だって公務員って、格差の底にある市民の生活、
わかります?
市営住宅に住む市民を、市の住宅課の職員が、
「あの貧しい人たち」っていうんです。
それも、同じ我組合の幹部。
これじゃあ、公務員攻撃されたって
しょうがない、と公務のワーキングプアは
思いましたよ。
悲しい現実です。
Posted by: さざなみこ | August 05, 2009 11:59 PM
少子化で大変、この先どうなるのか、なんとかしないと…
と、言いながら、何もしてい!
ふざけるな!
1人より2人、2人より3人…
子どもがたくさんいると幸せも増えますが、出費も確実に増えます。
だから、子どもの人数増えたら税金の控除あるし、支援がある…
でも、同じ年齢、同じ収入の子どもがなし、多子家庭の人が生涯できる貯蓄額は同じでしょうか…
Posted by: 三児の母 | August 07, 2009 07:04 AM
子育て支援には二つの課題があると思います。
一つは経済的支援、もう一つは親の力への支援です。
どちらも行き当たりバッタリで不十分です。 支援の中身を十分検討してほしいですね。
Posted by: さざなみこ | August 09, 2009 07:22 PM