09年「青少年白書」を見る
青少年白書が発表された。
青少年白書:ニート高年齢化 25~34歳、6年で3万人増 毎日7/3
平成21年版 青少年白書・概要
高校中退者・中学校不登校生徒の「その後」と地域における支援
状況では、自然体験の少なさにちょっと驚いた。4分の1が海や川で泳いだことがなく、3分の1が虫取りをしたことない・・・ 自殺では、学生、有職者のうち、無職者がもっとも多く社会的排除との関係が浮かび上がる。
賃金のピークの調査に、青年、特に非正規労働者の未来のきびしさを出ている。就職氷河期世代のいわゆる「フリーター・ニート」の高止まりが特徴。
今回、中学、高校時代に不登校・中退した人の追跡調査をしている。回答のサンプルが270人余でちょっと少ない気がするが傾向としては・・・
04年度に高校中退した人1595人(回答168人)中学不登校だった人480人(同109人)の追跡調査
現在ニート状態にある人
高校中退者20・8%(同年代平均5・9%)
中学不登校者の16・5%(同2・3%)
・高校中退者の17.3%が学校に行き、13.1%が仕事と学業、47.6%が仕事。
・中学不登校の39.4%が学校、13.7%が仕事学業、26.6%が仕事
と同世代より高い。
調査には、高校に進学しなかった人は対象となってないが、貧困の連鎖を断ち切るたには、最低、高校をシビルミニマムとして、全入制などどう社会的包摂をすすめていくかが課題に思う。
定時制の高校、夜間の短大とか減少しているが学びなおしの場として位置づけなおしが必要と思う。わが子も不登校から、高校定時制、夜間短大と進んでいるだけに・・・居場所、社会参加の機会があることの大切さを実感する。
◆白書/状況から・・
・体験活動
ほとんどないの割合 05年(98年)
・海や川で泳いだこと 26.0%(9.8)
・昆虫を捕まえる 34.9%(18.7)
・星をゆっくり見る 35.1%(22.2)
・貝や魚を採る 40.3%(21.6)
(以上が約半減している項目。)
・非正規雇用 07年
15-19歳 71.8% 20-24歳43.2%
と他の階層より高い。
40-44歳 31% 45-49歳 32%。
・賃金
20~24 歳の賃金を基準にして,各雇用形態におけるピークとの比較
男子・正職員 ピークは50~54歳で2.1 倍,
男子・非正規 ピークは50~54 歳で1.4 倍
女子・正職員 ピークは40~44歳で1.4倍
女子・非正規 ピークは30~34 歳で1.1倍
*上からグラフで平均賃金をアバウトに見ると、
44万円、25万円、28万円、18万円。
(10人以上の民営事業所)
・フリーター
03年がピーク 217 万人 08年が170 万人、5年連続で減少。
ピーク時との比較
15~24歳 36万人(30.3%)減少。
25~34歳 11 万人(11.2%)減少にとどまっている。
・若年無業者(15歳から34 歳の非労働力人口のうち,家事も通学もしていない者)
08 年64 万人 前年比2万人(3.2%)増加。
15~24 歳 ピーク時の02 年比で3万人(10.3%)減
25~34 歳 3万人(8.6%)増加
・刑法犯少年
08年 9万966人 前年比1万2,258人(11.9%)減
同年齢層の人口千人当たりの検挙人員 は12.4(1.4減)
・自殺
08年 4,049 人。
学生・生徒943人、有職者1460人、無職者1594人と、無職者が最も多い。
【青少年白書:ニート高年齢化 25~34歳、6年で3万人増 毎日7/3】 小渕優子少子化担当相は3日午前の閣議で09年版青少年白書を報告した。仕事も職業訓練もしていない若者(ニート)が、08年は前年比2万人増の64万人となった。中学、高校時代に不登校だったり中退した人がニートになる傾向が強いことも判明した。白書は「さまざまな支援が必要とされているにもかかわらず(現在の支援が)ニート状態からの脱却に必ずしもつながっていない」と施策見直しの必要性に言及した。 ニートの年齢別内訳は、15~24歳(低年齢層)が26万人、25~34歳(高年齢層)が38万人。総数は02年以降、62万~64万人で推移しているが、低年齢層は02年比で3万人減ったのに、高年齢層は3万人増え、ニートとなった人が社会復帰できず高年齢化している現状がうかがえる。 今回は不登校や中退した人の調査を初めて実施。今年2~3月、04年度に高校を中退した人1595人(回答168人)と、中学で不登校だった人480人(同109人)を対象とした。現在ニート状態にある人は高校中退者の20・8%(同年代平均5・9%)、中学不登校者の16・5%(同2・3%)と、いずれも同年代平均を大きく上回った
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» ニート高年齢化 25~34歳、6年で3万人増 [諦められないもん!]
gooニュースより:
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20090703dde001040021000c.html
<青少年白書>ニート高年齢化 25~34歳、6年で3万人増
小渕優子少子化担当相は3日午前の閣議で09年版青少年白書を報告した。仕事も職業訓練もしていない若者(ニート)が、08年は前年比2万人増の64万人となった。中学、高校時代に不登校だったり中退した人がニートになる傾向が強いことも判明した。白書は「さまざまな支援が必要とされてい... [Read More]
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