国の進路、誤るかどうか大事な時 野中自民元幹事長と「赤旗」、
野中広務自民党元幹事長の赤旗インタビュー「いま日本がおかしい」(6/27)への反響が広がっている。
・共産党機関紙で語る野中氏 「平和」薄れる現状懸念/「政考政読」共同通信7/5
・赤旗が報じた「野中の声」/「政界地獄耳」日刊スポーツ6/29
・共産党の「変身」 /窓・論説委員会から 朝日6/30
今朝の共同のコラムは、その背景に迫っている。「いまが大事だ。国がどういう方向に進むのか。道を誤るとかどうかの瀬戸際だ。」との野中氏の言葉は、そのまま総選挙の選択への警鐘だろう。
記事は、不倶戴天の関係のインタビューが実現した背景をおっている。
赤旗側は「政界引退後の野中氏の発言から歴史認識、平和、憲法をめぐる考え方で共有する部分がある」と、一方、野中氏は「政党助成金は政治をゆがめる」と反対しており「共産党は唯一受け取っていない。そこは立派だ」と評価する。
と両者の関係に触れた上で、
「政治への現状の憂いが後押しとなったようだ」「戦争経験者が少なくなったことで、かつて自民党がもっていた弱者への視点や、戦争を再びしてはいけないという強い思いが壊れていると表情を曇らせる」とその背景を語っている。
そして、野中氏の真意とし
『北朝鮮のミサイル発射をすぐに日本が攻撃されるかのように大騒ぎし、その裏で特別な法律もなく海上自衛隊を遠くソマリア沖まで出した。そういうことには熱心だが、国民生活の実態に目を向け、国民が安心して暮らしていける国をどうつくっていくかと、真剣に取り組む政治家がいない』『いまが大事だ。国がどういう方向に進むのか。道を誤るとかどうかの瀬戸際だ。戦争の怖さ、平和の重要さを訴え続けていきたい』の発言を「気迫がこもったまなざしで語る」と紹介。
コラムは、党利党略、個利個略のみに奔走するかのように見える「“後輩”議員から、同じ思いが感じられないのが残念だ」と結んでいる。
なお日刊スポーツは、赤旗インタビューの紹介
小沢一郎の「国連の下でなら自衛隊を出してもいいなんておかしなことをことを言っている」と民主党の政策を疑問視するとともに「政界再編なんていっても、本当にまともにこの国の行方を決める政治家の集団はできないじゃないかと思う」と政界再編への批判的だ。との部分を紹介し「今、野中の声を聞こうとするのが自民党でなく赤旗なのも興味深い」と結んでいる。
朝日のコラムは、共産党の対応に注目。
13年前、小田実氏と阪神大震災被災者への公的援助にむけたとの共同が注目を集めたことに触れ、経団連やトヨタと雇用問題を話し合ったり、オバマ大統領に核兵器廃絶演説を歓迎する書簡をおくったり、「共同の努力」をさらに進めているように見える、と紹介している。
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はじめまして。
いつも楽しみに見させていただいています。最も頼りにしている情報源となっています。
都立病院を守る運動や社会保障を守る運動で、さらには、現在闘われている都議選でも、政治的に活用できる材料があって助かっています。
ところで、紹介されていました、7月5日共同通信の「共産党機関紙で語る野中氏「平和」薄れる現状懸念」の記事についてですが、全文を読みたいのですが、手に入りません。もしも、可能でしたら、写真で出ていた記事を、メールかファックスで送っていただくことなどはできませんでしょうか。
Posted by: 森 猛 | July 09, 2009 03:24 PM