都議選 どの政策が勝利したか
都議選の結果をどうみるか。
07参院選もそうだったが、民主党の政策は、自らの行動と反する政策・・・つまり共産党の主張とおなじような主張をして、議席を獲得していることである。「住民が主人公」の立場から見たら、この意味は大きい。
参院選後の民主党を見ても、本来の改憲・新自主主義の主張が、自民党と「対決」するために「手を縛られている」状況がある。
民主党の主張と実際の行動の差を少し見てみた。
参院選比例の得票比で言えば、一番伸ばしたのは日本共産党。民主党はほぼ同じなのだが・・・ それはさておき、私たちは、人民のたたかいが社会を変革するという史的唯物論の立場にたっている。
私は、国民の合意がどう前進したかが重要と思っている。 その点で、民主党の実像と「勝つための主張」のギャップはきちんと見る必要がある。少し検証してみた。
( )は私のコメント
◆雇用・産業
・製造業現場への派遣の見直し、安易な解雇の禁止、非正規労働者の雇用環境を改善
(民主党、99年、派遣労働の原則自由化に賛成)
・築地市場の豊洲移転については、移転先の豊洲の安全性が確認されておらず、強引な
移転に反対。
(計画の再検討もとめる請願に反対 )
・農地の保全や販路開拓を支援
(耕作人所有という原則をはずした農地法改定に賛成/原則は、農産物の輸入自由化)
・トラック輸送から鉄道利用や内航海運への転換など、モーダルシフトの推進を図り、
物流における環境負荷を低減
(外環道路・・「早期に整備する必要がある」と議会質問)
(高速道路の無料化で、自動車産業を支援)
・新銀行東京については、都民の税金がさらに毀損することにないよう、事業譲渡や株
式の売却などを含め、早期に撤退。
(夢とロマンのある計画と設立に賛成)
◆保険・医療
必要な医療が生活圏内で受けられるよう、空白地域での医療機関・機能を充足するための施策、2次医療圏
の設定も含めて、抜本的に東京都保健医療計画を見直す。
(国民には甘えがあると、自民党の「医療改革」は徹底してないと反対)
・都立病院、市立病院など公的病院はもちろん、必要な病院は存続。
(都立3小児病院の存続を求める請願には反対)
・介護保健施設整備、療養病床の整備がある程度は必要であり、保健医療計画の見
直しの中で、しっかりと検討し、整備に必要な施策を実施。
(介護給付の削減を目的とした04年改定に賛成)
◆高齢者
福祉すべての人が暮らしやすい社会を下支えするもの。高齢期を迎えるにあたり、介護サービスの提供体制を盤石に強化することが求められている。
(65歳以上の医療費助成制度の廃止、70歳以上の高齢者のバス・地下鉄の敬老乗車証であるシルバーパスの全面有料化、特別養護老人ホームへの人件費補助と用地費補助の廃止に賛成)
◆子育て支援
・待機児童ゼロ
(認可保育所の増設もとめる請願に反対)
・ひとり親家庭への自立支援策を推進
(最大5割カットの児童扶養手当ての改悪に賛成)
◆教育
・少人数学級も可能となる教員配置を実施
(全国唯一30人学級を実施してない都政に同調)
・教育現場の権限を強化します。
(養護学校の「性教育」に介入し、裁判で有罪を言い渡される。)
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