第三子の保育料無料化を 交付税13億円増
高知市が5年間で70億円の財源不足するとした「財政再建計画」は5年と言う計画期間にそもそも問題があること、談合和解金・臨時交付金など予定外の収入があり、すでに根拠がなくなっていることに触れてきたが、さらに決定された普通交付税が見込み額より実質13億円増加することがあきらかになった。
ここは負担増計画は撤回し、未実施の第三子の保育料無料化をまず実施すべきだ。
今回の交付税増は、生活保護費や児童扶養手当などで実態と乖離があったものが是正されたことによることが主因であり、 つまり、経済臨時対策とかで増えたのでなく、基本のところで増えたというのが重要である。
財政危機を理由に見送った「保育料の第三子の無料化」は県が半額助成すれば8千万円で可能。県下でおそらく高知市だけが実施していない。少子化対策としての県の施策。県都が実施しなくてどうする。これだけの収入増があったわけで、ただちに実施すべきである。
子どもの貧困への姿勢、福祉の心が問われる。
◆財政部の文書から・・
・当初予算269億円に対し、交付額284億円
当初予算比15億円増。20年度比11億円増
・基準財税需要額の増により、県への清算交付金、国保繰出し金が約2億で実質は13億円の増となっている。
・生活保護、社会福祉費、保険衛生費が前年比で14億円増。
「生活保護、社会福祉費の増には、本市からも参加した平成19年度の全国市長会『地方交付税専門ワーキンググループ』で調査し、国に是正を求めた生活保護費・児童扶養手当の乖離是正が多く含まれており、国に対する三位一体改革による交付税復活に向けた働きかけの成果」(お疲れ様です!)
・生活保護費での基準財政需要額の増加は今後も継続されるものと考える。
・20年度創設の地方再生対策費5億円は一定残るにしても・・・地域雇用創出推進費6億円が来年度も残るか不透明、新型交付税の減額幅が▲2.6%から▲3.2%と拡大し、今後に懸念。
・単純に13億円×5年の65億円増加する楽観的な考え方はできない。
さてこの間の臨時収入などは・・・
・談合和解金 24億円
・2つの臨時交付金 18億円
・駅前市有地売却 8億円
・特例債の活用 14億円
それに今回の普通交付税増・・・ 数十億円
地域雇用創出推進費は2年間で1兆円として麻生総理が交付税に組み込んだもの。来年なくなるとしても6億円が減るのみ。
財政再建計画にこの分をどう組み込んでいたか分からないが、2年間だけ組み込んでいたら、13億円×5年-6億円=59億円。恒常的な予算として組み入れてたれば、(13億円―6億円)×5年+6億円(既に確定した今年度分)=41億円となる。
つまり5年間で、40~60億円の収入増になる。
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第三子の保育料無料
実施してないのが、高知市だけ…なんて
余計、惨めというか切ないというか…ショックですね…
6月の市議会に「幼児教育の無償化と現行制度のさらなる改善を求める」意見書が出され、とりあえず賛成多数で可決されたそうですが…
良い進展を望みます。
Posted by: 三児の母 | August 03, 2009 10:09 AM
我市は合併の条件みたいだったようで、もう5年になるのかなあ~、第2子から保育料は無料です。 しかし、世の中って色んな考えの人がいます。
・無料だから、ということで、経済的に恵まれている父兄でさえ、ちょっと時間パートで保育園に入所。
・無料、なんでもタダがいいわけない、自分の子の給食費くらいは負担しないと、親としての自覚が育たない。
・無料ということで、定員オーバーになって本当に保育園入所が必要な子は入所できない。
などの意見をききます。
本当に大切なものはなんでしょうか?
親が子どもと一緒に過ごせる時間、
それを確保しながら、
働くことや雇用均等法の見直し、
できないですかね?
Posted by: さざなみこ | August 04, 2009 08:47 PM