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高知医療センターPFI解消へ オリックス側が提案

090616
 材料費23.4%の応募者提案を実現できず、病院の経営改善に協力するとしてオリックスグループがPFIの解消を病院企業団に申し出てきた。
 当ブログで再々とりあげてきたが、これでSPCに払っていたマネジメント料、給与相当費、年5億円が不要となる(職員増は一定増やす必要があるが)。また、医療・看護のコア部分以外を委託していた委託料・年30億円は、当初より割高で、企業団の同規模の病院の委託料の比較・調査で約3億円削減できる可能性が生まれる。経営を安定させる効果として大きい。また、低利の地方債での借り換えで年5億円、回転資金も生まれる。

(写真は医療センターHPより)

 当然、相手からの契約解消なので、違約金を取られることはないと判断している。。
 オリックスグループとの委託業者は当初より6年契約であるため、とりあえず終了を待つので、利益補償金も発生しない。
 委託業者への直接指揮も可能となり、よりスムーズな運営も期待される。

 さて、違約金をとりたいのは、行政の側である。これからはそこが勝負となる。
オリックスはPFI契約にかかわって保証金11億円を払っているので、これをそのまま返すのかが問われるだろう。
 借り換えでは、オリックスから借りていた建設資金127億円を金利の低い地方債に借り替えるが、11.8億円の補償金を要求している。その額は「政府系金融機関で、繰上げ償還する際の補償金の枠内」(企業団コメント、5/2高知新聞)となっている。ただし、この資金、当初は高知銀行、四国銀行からも借りていたのをオリックスが一本化していると聞く。その際、オリックスは高知銀行、四国銀行にどれだけの補償金をはらったのか。
 そのまま払うことになるか・・・病院議会で議論となるだろう。

 一応は、9月議会で協議、12月と解消の協定締結。来年4月より直営となる模様。

  この問題でも、当初よりPFIについて反対し、問題点を指摘し、一昨年末には県議会、高知市議会で全会一致の経営改善をもとめる決議(高知市は、「契約解除も視野に入れ」とより強力な決議)に結びつく論戦をしてきた。

 大型事業・同和偏重の市政運営と財政危機の問題、清掃工場談合での和解勧告・・・ 日本共産党の主張の確かさが立て続けに証明されている。

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