「次世代に借金を残してはいけない」という虚言
市の財政問題説明会・・・市長は何を言っているのだろうか。
数十億円を一時的に借りかえ、財政が好転する2014年以降の数年間で対応するという意見に「次世代に借金を残してはいけない」と語ったという。
では土地開発公社の整理のための「特例債」は使わないと決断したのか。また、世代間の負担の公平を図るとして下水道の平準化債を使うのもやめるのか・・・まったく市民を馬鹿にしたゴマカシである。
一般会計の借金は2495億円(2009年度、市説明会資料)。数年間の借り換えもいけないというなら、この5年でこの借金を返す計画かというと、当然そんなことはない。
2020年にも1146億円残っている計画である。
身の丈にあわない事業計画こそが問題で、行政の事業は、長期に使用するものは起債を起こして建設し、耐用年数を考慮して、毎年少しずつ返すことで、世代間の負担の公平を図るシステムになっており、適切な借金は、自治体運営の当たり前の姿である。
先の下水道の平準化債はその典型である。市はどう説明しているか。
「資本費平準化債は下水道施設の減価償却期間45年と起債の元利償還期間30年の差を埋めるために発行する起債でございまして,受益者が世代間で公平に費用負担を行おうとするもの」(08年9月18日 建設下水道部長答弁)
つまり、次世代に適切な負担をしてもらうために借金をするということである。
ここが家計とは違うところ。
「次世代に借金を残してはいけない」という極めて情緒的なことばで、事実をごまかすのはやめてもらいたい。
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