学力調査結果・雑感
95.1%→ 90.0%→ 86.4%→ 84.3%
これは、全国学力調査の1時限目から4時限目にかけて、高知県の中学生の正答率と全国との比率。時間が経つにつれて差が広がっている。(下記にデータ)
成績にも関係ない学力調査… 一日、試験問題に集中するのは、相当ハードな作業である。それを、色々なことが判断できる中学生がどこまで、「必死」でとりくんだか?
「やってられるか」「まあまあ頑張れば」と、ある意味、正常な感覚をもって、調査に対応した子どもが多かったのでは・・・そう思って、調べてみた結果。
高知県教育振興基本計画検討委員会の第6回(3/25)の議事概要に次の記述がある。
・委員/私は、高知県の子どもたちの学力は低いとは思ってない。恐らく、高知県の子どもは、のんきに「ああ、試験か」と思ってやったと思う。全国と比べて4.8ポイントというのは、「大変な試験が始まる。」「隣の県に負けるな」と声かけするだけで解決できるくらいの差だと思う。
・委員 /小学生、中学生のテスト結果は、能力の有無ではなく勉強をしたかどうか。高知県の子どもたちは勉強をしていなかったかもしれないが、他に得るものがたくさんあったと思う。それでも、高校になって頑張るのだからすごいと思う。県立高校はよく頑張っている。
これは、傍聴していた知人の話からすると、本県の「学力」をリードしている私学の先生(委員)の発言。同委員の「『死ぬ気でがんばれ』『最後まで鉛筆を置くな』と言えば、確実に点数はあがるが、失うものも大きい」との発言があったと聞いたが・・・、議事録では(高知の子どもは)「他に得るものがたくさんあったと思う」との発言がのっている。大事な指摘だと思う。
【具体的データは・・・】
Aが、主として「知識」に関する問題、Bが主として「活用」に関する問題
文科省の資料で時間割を見ると、以下のようになっている。
◎小学校
国語A(20分)・算数A(20分)/国語B(40分)/算数B(40分)/ 児童質問紙(20分)
◎中学校
国語A(45分)/国語B(45分)/数学A(45分)/数学B(45分)/ 生徒質問紙(20分)
高知県の正答率・・ コメントは県教委のペーパーより。数字は正答率 高知県/全国。( )は、全国の正答率との比率。
◆小学生
国語 Aは、全国平均と同じ、Bはやや低い
65.0/65.4(99.4) 47.7/50.5(94.5)
算数 Aは、全国平均と同じ、Bはやや低い
72.6/72.2(100.6) 49.3/51.6(95.5)
◆中学生
国語 Aは、全国平均よりやや低い、Bは低い
70.0/73.6(95.1) 54.7/60.8(90.0)
数学 Aは、全国平均より低い、Bは低い
54.5/63.1(86.4) 41.5/49.2(84.3)
この数字を、とくに全国より「低い」といわれる中学生の正答率を、時系列にならべたのが、上記の数字である。
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