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格差継承を示す  ベネッセ調査

貧困と学力に相関関係があり、また、親の学歴や職種による収入とそれを土台にした文化の差が貧困の連鎖に関係しているとの各種の研究がある。
 「子どもの貧困~日本の不公平を考える」 備忘録
 親の行動についてのベネッセ調査も、総体として上記の指摘を裏付けるモノと見るべきだろう。本の所有や絵本の読み聞かせの差は、所得や労働条件との関わりが大きい。個々の設問の差だけを問題にし、親の「こごろがけ」のように捉えると、読み違うと思う。
本読む親の子優秀 下位はワイドショー ベネッセ調査 朝日5/29
「家庭での環境・生活と子どもの学力」ベネッセ教育開発センター

            最上位層 最下位層
本がたくさんある    72.6 48.0
絵本を読み聞かせた   80.9 63.0
本を読む        70.6 56.9
新聞の政経欄をよむ  60.2 46.4
パソコンでメールする  35.6 23.8
ニュース番組をよく見る 74.1  66.3
毎日「勉強しろ」と言う  51.2 56.9
土曜も授業してほしい  59.3 66.4
カラオケに行く       13.5 20.4
ワイドショーをよく見る  25.0 35.0
スポーツ紙女性誌を読む18.0 28.6

 同報告は、「階層」→「家庭環境・生活」→「学力」といった影響関係があることを示唆する結果が確認できたといえよう、と述べている。

「本読む親の子優秀 下位はワイドショー ベネッセ調査」朝日5/29  「成績上位の子どもの保護者は本をよく読む」「下位の子の親が好むのはテレビのワイドショー」。お茶の水女子大とベネッセ教育研究開発センターが共同で調査したところ、親をハッとさせるこんな結果が出た。保護者の普段の行動と子どもの学力には強い関係性があるという。  調査は07年11月~08年2月、各地の5年生2952人と保護者2744人に実施。子どもにはベネッセのテストを解いてもらい、保護者には普段の行動などを選択肢から選んでもらった。  国語の成績をみると、上位4分の1の最上位層の保護者の70.6%が「本(漫画や雑誌を除く)を読む」と答えたのに対し、下から4分の1の最下位層は56.9%にとどまり、13.7ポイントの差があった。最上位層では「家には本(漫画や雑誌を除く)がたくさんある」という回答も72.6%あり、最下位層より24.6ポイント高い。「子どもが小さいころ、絵本の読み聞かせをした」も80.9%で、17.9ポイント高かった。  一方、最下位層の親に多いのは「テレビのワイドショーやバラエティー番組をよく見る」「カラオケに行く」など。  しかし、成績下位の子の親が子どもの学習に無関心というわけではない。「ほとんど毎日、子どもに『勉強しなさい』という」という答えは56.9%と、最上位層より5.7ポイント高かった。調査チームは、子どもの成績が思わしくないために小言を言いがちになるのでは、とみている。(中村真理子)

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