子どもの貧困対策を 文科省懇談会・基礎データ

　５月25日、教育費の在り方を考える「教育安心社会の実現に関する懇談会」の第1回」の配付資料が興味深いというか、活用に便利だ。
諸外国と比しての貧困な教育予算（ＯＥＣＤの調査で２８か国中最下位）・私費負担の多さ、そして貧困と学力の関係などを文科省が基礎データとして提供しているからだ。子どもの貧困を直視し、対策が急務だ。
「基礎データ集」

　報道では「公財政からの教育費支出が少ないことが、低所得の家庭を直撃している。教育が国の基盤だと皆が認識しないといけない」（委員の安西慶応義塾長）と語っている。

課題など全体をスケッチしたペーパー
「教育の費用負担について」

◆項目は以下のとおり・・・
全体① 若年層の負担と給付の現状・
全体② 家計に占める教育費負担
全体③ 世帯年収に占める在学費用の割合
全体④ 大学卒業までにかかる教育費
全体⑤ 子ども一人当たりの学習費総額（幼稚園～高等学校）
全体⑥ 学生一人当たりの学費・生活費
全体⑦ 教育費公財政支出の国際比較
全体⑧ 教育費の公私負担割合の国際比較
全体⑨ 教育費の公私負担割合の国際比較②

幼児教育① 幼児教育の位置づけ
幼児教育② 幼児教育の無償化に向けた検討
幼児教育③ 諸外国における幼児教育の無償化に係る動き
幼児教育④ 教育費負担に関する国民の意識調査結果

小学校・中学校① 就学援助の状況
小学校・中学校② 教育支出や世帯所得と学力との関係
小学校・中学校③ 就学援助と学力との関係
小学校・中学校④ 生徒の社会経済文化的背景と学力との関係（PISA2003）

高校① 親の収入等と高校卒業後の進路について
高校② 私立高等学校等の授業料滞納状況

大学・大学院① 大学授業料
大学・大学院② 諸外国における高等教育の授業料等に係る動き
大学・大学院③ 日本学生支援機構奨学金貸与事業の推移
大学・大学院④ 学部学生への経済的支援の欧米との比較
大学・大学院⑤ 大学等の授業料滞納等の状況
大学・大学院⑥ 博士課程大学院生に対する経済的支援について