高知県青年実態ファイル 2弾
三年前、300名の青年から聞き取り調査した実態ファイル。その第二段の中間発表が、昨日の三上満さんの講演に先立って行われた。
「生の声」は、行政もマスコミも、相手が警戒して、なかなか聞き出せないとのことで、貴重な資料です。
【アンケート】
・70人 男20人 女50人
・平均年齢 25歳
・正規56%、非正規36%、その他8%
・住まい 親と同居54%、独立37% 寮など6%
・労働時間 8.3時間/日
不規則な残業などは含まれてない
・平均休日 7.7日/月
全体の29%が「休日出勤がある」
・職場の不満
将来不安43%、低賃金29%、残業代未払い29%、長時間労働15%
・平均年収
全体215万円(正規263万円、非正規182万円)
・3年前からの変化
社会状況 悪くなった74%、変化なし19%、良くなった1%
将来への不安 増えた64% 変化なし26% 減った6%
良い変化 就職できた。結婚した
悪い変化 休みがなくなった。収入が安定しない、給与減少
【シールアンケート】
・派遣切りの原因
派遣を望んだその人のせい 12票
雇い止めした企業のせい 10票
簡単に解雇できる法律のせい 10票
・解決方法
その人が正規の仕事をさがす 6票
企業が派遣でなく正規で雇う 18票
派遣切りできない法律を作る 8票
【自己責任論の影響について】
対話の中で「自己責任」論が自分を追い詰め、まわりを責めさせていることが見えてきた。
「自分は使えないから(契約)をきられた。あんまり人のせいにしたくない。使えないなら切ってもらってかまわない」(23歳、女性、臨時雇用)
「派遣は切られるのが前提だから、派遣切りにあってもそれを選んだ人自身の責任。派遣を選ばず、資格を取ったり生気の仕事を探したらよい」(19歳、男性、休職中)
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