緊張感の欠如
深刻な経済危機の中で迎えた地方議会・・・昨日閉会した県議会と本会議質疑が終了した高知市議会を眺めていて「緊張感の欠如」という言葉が浮かぶ。
県議会では、知事に対し「春が来たようだ」とか、質問の冒頭に「尊敬する」と言って「尊敬しているといったので第二問できびしいことを聞けない・・」という議員をはじめ議会のチェック機能をなんと思っているのかという場面がしばしば出てくる。
知事がまじめに一生懸命なのは分かるが、しかし、知事がいま積極策をとるのは、98年に自民党らの抵抗を押し切って投資的経費にブレーキをかけたこと(オール与党の高知市を見たらよく分かる)、ボトムアップ型の取り組みの蓄積があるからである。そして07年の参院選で国民が自民・公明政治にノーをつきつけたことが、一定の地方への財政措置を生み出した。
自民党らは、そうした背景を見ようとしないから、「手腕」を誉めることに流れるし、どうしても、アンテナショップ、機構改革はじめチェックする機能が低下するのだと思う。
前知事へのいやがらせしてきた姿勢とは、メダルの表裏の関係と言ったところだろうか。
そうしたもとで自民党の議長、副議長、監査の独占とそれを容認する他の会派という流れも出てきている。
そして財政危機に直面する高知市議会。
「たたき」の美味しい食べ方を何人にも問い、それをまた「まじめ」に執行部も長々説明する。
定額給付金の使い方を問われた市長は、妻と食事(だったと思う)に出かける。妻が一緒に来てくれるかどうか心配、というような軽い話をする。
これから失政によって市民に多大な負担をかけようか、という議論がされているのに・・・ この緊張感のなさはなんだ、と思う。
執行部をチェックすることなく賛成してきた・・・ 語る言葉がないからではないか、と感じる。
ついでに・・・元春野町長の議員は「合併してよかった」の声を聴かないといい、公社や競輪の財政のひどさを知らされてなかったという言い訳をした。高知市の財政は大丈夫かということは、春野の議会でも問うているし、わたしたちは高知市の財政のひどさはビラにしても配った。
こうした姿勢を、同じ春野選出の議員がきびしく批判していたのは当然だろう。
過去を直視できなくては、未来は語れないということだろう。
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初めまして、興味深く拝見しました。
我が家には三人娘がいるので、やはりこれからの高知市はどうなるか?
無関心ではいられません…
特に今は、第3子の保育料無料についてが一番です。あかるいまち、高知新聞で得られる情報には限りがあります…。
色々勉強になります。
また、訪問させてください。
Posted by: 三児の母 | March 24, 2009 09:59 AM