減少する「奨学金」活用
大学進学のための奨学金の申し込みが、半分近くになっている。高知市の予算の勉強会での話。県の高校進学のための奨学金も低調。
返すあてがないから、申し込みすらできない・・・それしか考えられない。
子どもの貧困問題を質した12月市議会・・・ そうしたこともあってか、市の教育予算が全体として縮小傾向の中で、「見直さざるを得ない」と言ってきた就学援助金の予算は増額になっていた。制度の内容も維持されたまま。
教育長は、「経済状況と学力との関係が指摘される中、配慮されたと思う」という主旨の話をしていたが・・・奨学金の申し込みの減少は「理由がわからない」と応えていた。
小学校、中学校の就学援助は増える。高校、大学進学のための奨学金が減っている。返すあてがないから・・以外に理由はないのではないか。まして、返せなかったらブラックリストに載るということの検討が報道されているのだから、プレッシャーが強まっている。
また、自営業で前年の収入が極度に低下した知人は、その奨学金を借りることさえ断られた。生活保護の家庭で東京の大学に受かった子どもは、いろいろ制度を探ったが、お金が足りず諦めたという話も・・・
貸与という形式は、先進国では3カ国しかないらしい。他は無償提供で、生活費の支援すらある。
学力低下と貧困の連鎖 ・・・ 正面から政策課題にする必要がある。県も高知市の教育長も、学力と貧困の関係を認めながら、「教育行政に関わるものとしては、それを言い訳にできない」という主旨の話をしているが、「違うのではないか」と思う。そのことを実感としてつかんでいる教育現場が問題を発信して、福祉分野を含めた総合的な課題にしていく責任があるのではないか。そこまでするのが、真の責任の取り方ではないかと思う。
あす、県議会の質問で問うが、「熱い」知事がどうこたえるか・・・
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