スジが通らない…秘密会
昨日の総務委員会で、高知県が、昨日の総務会で、県が、高知市への集中的な学力支援として、1億3600万円の予算を組んだ根拠について「学力調査の市町村別結果がわからないと判断できない」と自民党らが秘密会を強行した。
反対した委員のうち日本共産党と緑心会の中根議員、県民クラブの井上議員は抗議の退席した。
県教委:学力テスト結果、秘密会で開示 退席の委員「越権行為」 毎日3/13
報道によると「県民への説明責任が果たせない」というが、秘密会は守秘義務があり、そもそも県民には説明ができない。
知事の提案説明でも家庭学習にとりくむ比率が県平均より低いことも示している。また、それ以外にも、不登校の比率、就学援助の高さなど客観的な資料はあり、困難を抱えていることが衆目の一致するところで、それで説明はつく。だいたい本会議では知事の「手腕」を誉めそやし、この件で「納得できない」と予算を認めた知事に強引に迫ったという話は聞かない。
むしろ、秘密会の話までは「高知市をなんとかしないといけない」と「評価」をしていたのだが・・・
ようするに結果の公表にむけて、なんとか風穴を開けたい、という思惑からではないか、と感じる。
この総務会だが、議論の途中に、秘密会にするかどうかで、委員長が「そろそろ採決したい」と議論を打ち切った。秘密会には、上記のように日本共産党と緑心会の議員は退席したが、秘密会が終わったあと、退席した議員に連絡もせず、さっさと総務委員会を終わってしまっている。
ある会派の別の会議時間が迫っていたので・・・ということらしいが、議会軽視もはなはだしい。
その自民党らが「議会基本条例」の制定しようと提案している。「議会の基本理念、活動根拠なども明記し、機能強化など議会改革の方向性も探る」らしいのだが、議論の制限や議会ポストのたらいまわしをしておいて、よくいうよ。
【県教委:学力テスト結果、秘密会で開示 退席の委員「越権行為」 毎日3/13】 ◇教育関係者、なし崩しになれば問題 県教委が12日、県議会総務委員会に全国学力テストの結果を示した問題。守秘義務が課されることを理由に中沢卓史・県教育長は「法的に問題はない」と話したが、秘密会を退席した2人の委員は「越権行為だ」と主張。教育関係者も「なし崩しになれば問題だ」と不快感を示した。秘密会を提案した森田英二委員(自民)は「市町村別の実態がよく分かり、予算を審議する上での根拠となった」と話した。一方、秘密会の採択に反対した井上自由委員(県民クラブ)は「秘密のベールに包まれた中で議論はできず、県民への説明責任も果たせない」。中根佐知委員(共産党と緑心会)は「文科省の方針を踏みにじるような越権行為で、やりすぎだ」と反発した。
テスト結果の公表は過度な競争をあおるなどの理由で、市町村などの自主公表を除き、都道府県教委は公表できない規定になっている。子どもへの影響について中沢教育長は「秘密が担保されているので基本的にないと思う」との認識を示した。高知市の松原和広教育長は「どのような資料が示されたかは承知していないが、県教委は(結果を公表しない)市教委の立場を理解していると思う」とコメントした。
各市町村議会でも同様の動きが出ることも予想され、市町村教育委の関係者は「秘密会であっても、なし崩し的に続くと問題があるのでは。守秘義務はきちんと守ってもらいたい」と注文を付けた。
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