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尾崎県政の初の本格予算 議会を振り返って 

 尾﨑知事の実質的な初の当初予算を審議した2月県議会(23~3/19日)が閉会し、数日がたったが、思うところを整理してみた。
全体としては、多くの願いが実現した。同時に、自民党県議団などの知事に擦り寄る姿勢、一方で、強引な議会運営という流れが続いている。

【多くの願いが実現】  
・中学一年の30人学級が17校から25校に拡大(この2年で3校から大幅前進)
・第三子の保育料への無料化(無認可保育所、幼稚園含む・・これは県単)
  ただし、市町村への助成制度なので、高知市は財政難を理由に実施せず
・学校・住宅の耐震予算が倍増
・新規就農者への補助金が5万円増額し15万円に
・ミョウガに県単独の価格保障制度が新設
・介護保険料の引き下げ(基金の取り崩しの指導を要求)
・高知城・北曲輪地区のマンション建設阻止(用地購入)・・・ 

★県民の運動と議会の論戦が生きる情勢
 その理由として・・
①07年参院選での国民の審判が、地方切り捨て路線の「手直し」を生み出したこと
②自民党県議団らの「大型補正を」の要求を跳ね返し、98年に投資的事業抑制に転換させたことが、施策の積 極展開できる財政力を残したこと。(98年に大型事業にアクセルを踏んだ高知市が未曾有の財政危機に陥っているのとは対照的)
③自民党とも一線を画する知事の姿勢
 国に対して認識は極めて甘く、国のメニューを持ち込む姿勢が強い尾﨑知事ですが、単純に自民党政治、県議団と一体というわけではない。自民党県議の「30人学級やめよ」に反して施策を拡大、「高知市新港に自衛艦誘致を」に「商業港だから」と否定。NLPに否定的。
 「全方位外交」で、県民の声には知事なりにまじめに応えようとする姿勢は見て取れる。 また、前県政の時のような自民党県議団の理不尽な抵抗がない分、要求に説得力があり、知事が決断したときは、より実現しやすい環境とも言える。

★当初予算案に賛成
 当初予算への態度は、首長と県政全体の政治的評価を基本に判断するのが原則となっている。
尾﨑県政は現時点では「大型事業推進、福祉切捨て」という自民党路線に転換はしていない。学力調査を軸にした教育施策という問題点はあるが、一方で人的配置を、まがりなりにも充実させている。また、多くの県民要求に応える施策を実現していることから、個々の問題ではきびしく指摘するとともに、自民党、公明党に推されて誕生した知事という側面にも警戒しながらも、現時点では、反対するだけのものはなく、賛成した。

【議会の役割が問われる 緊張感のない与党会派】  
 自民党は、地元マスコミからの批判もあって、「ブレーキを踏む」との発言したが、あいかわらず「知事を尊敬している」「尊敬しているといったので第二問ではきびしいこと聞けない」など議会を愚弄するような対応を続いている。
地元紙の記者座談会でも「やはり県民の目を意識して是々非々を貫いてほしいね」という注文がついている。
 トップダウンで決められた産業振興を軸とした「機構改革」に日本共産党と緑心会は、正面から問題提起した。
とりわけ「指揮命令の二重化で混乱する」と職員からも批判の強い地方産業振興監については、記者座談会で「知事答弁もあいまいだった」と指摘されている。

 また、議会人事では、議長、副議長、監査を自民党が独占。日本共産党と緑心会は、副議長は「第二会派からがスジ」と、他会派にはたらきかけましたが、結局、民主党も含め自民党のポスト独占を丸呑みした。
 議会基本条例をつくる前に、自ら正すべきことがあると思う。

【教育の反動化へ 秘密会の強行など自民党県議団の増長】
 「学力調査の市町村別結果を発表せよ」「30人学級はムダ。教員の質が問題」「君が代をちゃんと声を出して歌っているかチェックせよ」・・・ 
 「教育基本法改定に反対」と述べていた前教育長が退き、尾﨑県政のもとで、自民党県議団は、競争と管理の強化による教育の反動化に力を入れている。
おそらく「子どもをどうするか」には関心がなく、また教育学の到達をまともに勉強することなく、教育行政を支配下に置くことしか考えてないのだろう、と映る。

 今議会では、高知市への集中投資に対し、秘密会を強行し、県教委から全国学力調査の市町村別結果を引き出した。
 そもそも知事が予算説明で、家庭学習に取り組む率が極めて低いと、その根拠をしめしていた(不登校、就学援助率の高さという客観資料もある)。しかし、本会議では、知事に予算を認めた根拠が「あいまいだ」と対決してない。委員会審議になり、突如、「県民に説明できない」として秘密会を強行。
しかし、秘密会の内容は県民に説明できない(よって、理由にならない)。何より、非開示を前提にした市町村教委との信頼に傷をつける行為。
 
 学力調査の結果公表の突破口を開きたい、という思惑からのものであることは明白。
 
 日本共産党と緑心会の中根議員、県民クラブの井上議員は、抗議して退席しました。
 秘密会の強行は、地元紙の記者座談会では「県教委と市町村教委のしこりが残ったのは確かだ」「県議会には透明性の確保の上でも秘密会が常態化しないよう、くぎを刺しておきたい」と指摘されている。

 教育分野は、これからも大きな対決点となるだろう。
 議会外での学習・対話のとりくみが必要だと感じている。


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