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住民、行政・職員が力あわせ~大月町・地域医療シンポ

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 自治体の職員でつくる自治労連のHPに先日、大月町で実施した「地域医療シンポジウム」の模様がアップされている。
大月病院は、住民、地域にとって絶対必要で、人と人をつなぐ接点 ― 高知県大月町で「地域医療シンポジウム」~住民とともにつくる地域医療~

 職員組合が主催、町長、院長、保健師がパネラーをつとめた。シンポに先立ち、職員組合が地域住民宅を訪問し、聞き取り方式でアンケートにも取り組んでいる。
「構造改革」路線で、住民も職員・行政も大変になっている。両者を対立させて「構造改革」を推進するのが、支配層の手だ。公務員バッシングを乗り越えて共同をひろげるために大切なとりくみだ。地域に出て行く職員の姿がよい。

【大月病院は、住民、地域にとって絶対必要で、人と人をつなぐ接点 ― 高知県大月町で「地域医療シンポジウム」~住民とともにつくる地域医療~】 2月21日(土)、大月町職労が中心となり、高知県労連・高知自治労連が共催団体、自治労連が協力団体としてシンポジウムを大月町農村環境改善センターで開催し、町民など約100名が参加しました。  シンポジウムを通じて、地域医療の中核としての大月病院への住民の期待、開設者としての町長の決意、地域医療を担う院長の熱意、地域の人と人のつながりをつくり、医療と住民をつなぐ保健師の想いが語られ、町が築き上げてきた保健・医療・福祉・介護の連携とその拠点としての大月病院をさらに良いものにしていこうと、住民、行政、職員がともに考える場となりました。

◆町長、院長、保健師がパネラーとなり、住民、議員も参加して討論
 
シンポジストは、柴岡邦夫・大月町長、小野歩・大月病院長、黒田真代・保健師がおこない、コーディネーターを田中章史・自治労連副委員長がつとめました。
 小野病院長からは、大月病院は「小さいながらも24時間対応」ということが一番重要で死守している。高度医療はできないし、専門の診療科は少ないが「一般内科」として総合的に患者を診られることはいい点でもあることが話されました。
 黒田保健師からは、大月病院を中心とした医療・介護・保健の取り組みの移り変わりを大月病院ができた25年間を国の政策の転換とともに、パネルをつかって振り返り、保健師の立場からみても、病院が近くにあり連携がとれることが有利であることが話されました。
 柴岡町長からは、町職労がこういった取り組みをしてくれたことへの感謝の言葉が最初にありました。病院の運営は厳しいが、町にとって絶対に必要な施設であり、病院がなくなると人間が安心して住める地域ではなくなると、病院存続の強い意志が語られました。
 会場からの質問・発言も多く寄せられました。折しも、シンポジウム当日には、大月病院が病院特例債を発行すること、その前日には特定検診の受診率が目標値の半分にも届かず、県下でも最下位クラスであることが新聞報道されたこともあり、そのことに関連した質問などが出されました。町議会議員からは、議員としても病院存続のために、住民に利用してもらうよう地域懇談会などをすすめてきた報告がされました。病院職員への要望や、待つだけでなく地域に出てほしいなど病院の在り方についての意見もたくさん寄せられました。住民からは、職員が真剣に取り組まれていることに感銘し、引き続き努力を求める発言もありました。
 特例債発行や財政健全化法、地方交付税の関係などについては、町長とコーディネーターから説明があり、町長は、「病院改革プラン」の中で人件費削減も掲げるが、病院職員だけに特化するのでなく、町職員全体で考えていきたいことが示されました。特定検診の受診率向上のためには有効な手立てをとりたいと、無料検診(現在も無料)に加えて無料送迎バスの運行の計画があることが出されました。院長は医師不足の影響で地域に出られなくなっている実態を説明し、改善すべきことは職員と力を合わせて努力したいと述べました。
 最後にコーディネーターから、各地で病院も職員も「地域に出ていこう」がキーワードになっている。全国でもこうした取り組みがすすんでいる。大月町でも「魅力あるまちづくり」のためにがんばり、同時に「いのちにお金を使って」の声が政治を動かし始めているので、そうした全国の運動とも連携しましょうと、しめくくりました。

◆大月町職労は事前に住民聞き取り調査を実施~
   「みんな話したがっている」「公務員として大事なことがわかった」

 シンポジウムに先立って、大月町職労は住民アンケートを組合員が直接自宅を訪問する聞き取り方式で取り組み、104軒から回答をいただき、集会でその概要を田村実行委員長が報告しました。
 住民から何を言われるだろうかと、不安があったが実際訪ねてみると、確かに苦情や不満の声もあったが、「職員組合が取り組むことはいいことだ。応援する」という励ましの声もあり、また一人暮らしの高齢者などは、人と話す機会も少なく喜んでもらえたし、住民の暮らしぶりに身近に触れることが職員として大事なことだとの感想がシンポジウムでも報告されました。
 シンポジウム終了後の反省会の中で、組合員から、「最初は不安があったが、本当にやって良かった取り組みだった」「こんないいシンポジウムにもっと多くの住民や職員(病院職員も含め)に来てもらいたかった」「地域に入って聞き取り調査が本当に良い経験になり次も積極的に参加したい」「シンポジウムでの発言は心温まる話で、感激・感動している」など、シンポジウム取り組みへの達成感が語られました。
 それを聞いた町長からは、シンポジウムの内容も良かったが、この会(反省会)のあり方も良かった。町長として学ばされたと改めて、町職労に感謝を表し、町と職員組合と共催で「大月病院を考えるシンポジウム」をおこないたい意向も出されました。
 このシンポジウムは、自治労連の「いのちと地域をまもる大運動」、「憲法と地方自治を守る自治体首長との懇談」の取り組みで、昨年の5月27日・28日に、小野大月病院長、柴岡町長と懇談したことが開催のきっかけとなりました。
 懇談に同席した大月町職労としても、財政状況の厳しい大月病院ではあるけれど、保健・医療・福祉・介護の拠点として地域にとって重要な役割を果たしている地域の病院について、住民とともに考えつくっていきたいとの思いから開催に至ったものです。

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