お城の景観守る マンション建設阻止
高知城北側の北曲輪(くるわ)地区のマンション建設問題。建築確認までおりていましたが、県が買い取ることで決着。「お城にマンションはいらない」の声が届きました。
古墳時代や藩政期の遺構などが確認されたこの土地、町内会、「史跡化をめざす会」の方々が粘り強くとりくみ、県議団も質問、予算要望を繰り返してきました。
景観と住環境を守る全国ネットワークの会でも、「とんでもない」と話題になっていた。雑誌社からも資料を送ってほしい、との依頼があってました。それほどひどい計画でした。
前知事の時代から、行政は「阻止したい」との思いはありながらも、業者が代替地を求めたこと、県の支出には基準があることから、住民の世論をバックにしての交渉が続いた。もちろん、昨今の不動産不況も影響しているだろうが、長引いたことで、そうなったとも言える。
買い取り価格は、1264平米、2億5千万円。
もとの持ち主はJR。土地を取得したのは四国のあの有名な兄弟企業。
少なくとも、土地売買の情報公開、開発段階での住民の意見を取り入れる仕組みなどの市側の条例整備も必要だ。
この結果を受け、本物を生かしたまちづくりへ進むことを期待したい。
しかし、埋蔵文化の専門員はたったの7名。島根は70人。県都・高知市には専門職員は、確か一名もいない。
繰り返し、専門員の充実をもとめているが、観光としても、本物に磨きをかけることが大事だ。
それが「都市の格」を決めると思う。
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