民主党 「連立政権公約」の行方
日米同盟で責任分担の覚悟を主張した小沢氏が、社民党を含む連立政権公約をまとめる。ただ「選挙が近づいてから」らしい。
小沢代表、3党の連立念頭 社民・国民新と政権公約 産経2/21
【小沢代表会見詳報】「日米関係は何よりも大事」産経2/18 本来、多国企業型の国家をめざす新自由主義の政党として誕生した民主党が、国民の支持をえるためには、福祉国家的スタンスをとらなければならないところに、世論が追いつめていると言える。
小沢氏はクリントン氏との会談を終えたあとの会見で「日米同盟が何よりも大事であることを最初から唱えてきた」とし、従属的関係になっているのは、「同盟国として、世界政策を、世界戦略をきちんと話し合って」「困難な役割でも、お互いの中で分担する責任を果たしていく覚悟がなかったから」だ、と述べている。
さて、グアム移転協定に、国会でどういう態度をとるか。
選挙が近づくかないと「発表」できないところに矛盾があるのだろう。
これまでの報道によれば、社民党側にも、日米安保堅持と表明することとなった「村山内閣」のトラウマがあって、消極論があるようだ。
政権交代はほぼ確実だ。消費税増税、改憲にむけた大連立にもちこまさないためには、共産党を中心に「平和・福祉国家」路線を標榜する勢力が前進することが、こんどの選挙のポイント。
九条の会事務局をつとめる渡辺治・一ツ橋大教授の解明
「悪い政権交代、良い政権交代」
小沢代表、3党の連立念頭 社民・国民新と政権公約 産経2/21 民主党の小沢一郎代表は20日、都内の個人事務所で国民新党の亀井静香代表代行と会談し、次期衆院選が迫った時期に、連立政権の樹立を念頭に民主、社民、国民新の野党3党で共通の政権公約の柱をまとめる考えで一致した。 関係者によると、亀井氏が「政権交代しても社民党、国民新党との連立政権になることは間違いない。今から政権公約をすり合わせるべきだ」と求めたのに対し、小沢氏は「分かっている。ただ、選挙が近づいてからだ」と応じた。 民主党は次期衆院選で単独過半数を確保した場合でも、参院では社民党や国民新党の協力が得られなければ過半数に届かないため、他党との連立政権を想定している。小沢氏は昨年、衆院選に向けた野党共闘を進めつつ、国民新党が求めてきた郵政民営化の見直しを選挙公約に盛り込む方針を決めた。社民党幹部も「民主党と基本政策をすり合わせ、格差是正や憲法護持などを求めていきたい」としている。 小沢氏はこれまで「日本は政権交代を肌身で感じたことがないので、国民が大丈夫かと感じるのは当たり前だが、不安はない」と強調してきた。3党共通の公約の骨格を示すことは、政権交代に対する国民の不安感を払拭(ふっしょく)するねらいがあるとみられる。 ただ、民主党内には社民党の安全保障や憲法に対する考え方にアレルギーも強く、政策協議は難航する可能性もある。 また、小沢氏は会談で「麻生政権はもう持たないだろう」と早期に退陣するとの見通しを示しつつ、衆院解散・総選挙の時期については「先に延びても困らない。民主党は新人候補者が多いから、選挙活動の時間ができる」と強調。政権交代が実現した場合の人事構想については、衆院選の直前に発表する考えを示したという。
【小沢代表会見詳報】「日米関係は何よりも大事」産経2/18 ◆日米関係 「長官の方からは、(来年は)日米同盟の50周年ということで、今までも日米関係、日米同盟が両国にとっても、アジアにとっても、あらゆる意味で大変いい結果を果たしてきたと。これから50年もまた、日米同盟をさらに強固にしていくためにお互いに努力をしましょう、という趣旨の話がありました。私は、今のそのお話には、全面的に同意します、賛成です。それで、最近の私の言動について、米国の友人から、米国内で誤解があるという忠告を受けましたと。しかし、私は日米同盟が何よりも大事であることを最初から唱えてきた一人であります。ただ、同盟というのは、一方が一方に従う従属の関係であってはなりませんと。お互いに主張を交換し、議論し合い、そして、よりよい結論を得ると。そして、得た結論については、お互いにこれをしっかりと守っていくと、そういう関係でなければならないと言った」 ◆米軍再編問題 「(長官は)日米同盟をいろいろな分野で有効に活用していくことが大事だという話をされました。それで、北朝鮮、米軍再編の話もちょっと例に出されました。で、私は、米軍の再編問題につきましては、まず、両国で、本当に同盟国として、世界政策を、世界戦略をきちんと話し合って、その合意を得た上で、個別の問題について対応していくことが大事じゃないかと。今までのわが国政府は、自らの主張をきちんと主張し得ないところに問題があったのではないかと。そして、それはまた日本人が、たとえ困難な役割でも、お互いの中で分担する責任を果たしていく覚悟がなかったからではないか、という話もいたしました」
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