派遣切り 問われる「連合」の姿勢
「多様な働き方を求めているものが大勢いる」・・・これが派遣切りを目の前にした労組の委員長の発言か。
電機連合委員長、製造業派遣禁止論議「結論急ぐな」 朝日1/9
同委員長は、「連合」の副会長で、電機連合は「連合」の事務局長を出している。本当に働くものの味方なのか、「連合」の姿勢が問われている。
自民党ですら、官房長官につづいて、与謝野の経済財政大臣も「何兆円の内部留保を持っているところが職を簡単に奪うのはどうか」と大企業の姿勢を批判しているのに・・・
派遣切り、与謝野氏「何兆円の内部留保あって…」と批判 朝日1/9
首相、雇用維持に「企業の気概必要」 衆院予算委 日経 1/9
少し前に、「派遣村」で村長をつとめた湯浅氏が、「こうした労組の姿勢」を批判をしていた。
「非正規雇用、正社員労組が声を」
「『「正社員もこれだけ厳しいのだから、非正規社員の雇用条件が下がるのは仕方がない』――こうした説明が繰り返され、あたかも切り下げ競争のようだ。正社員が疑いもなく経営者に同調し、自分たちは勝ち組であり非正規社員を負け組として突き放すことは、結果的に自らの足元を切り崩すことになる。それが、この10年間の教訓だ。」
【電機連合委員長、製造業派遣禁止論議「結論急ぐな」 朝日1/9】
電機メーカーの労働組合でつくる電機連合の中村正武委員長は9日、春闘前に労使が議論する「労使フォーラム」の講演で、「製造業派遣を禁止すべきだという論議があるが、性急な結論は出すべきではない」として、派遣禁止に反対する姿勢を示した。
上部団体の連合の高木剛会長は5日、「製造業派遣には問題がある」と禁止を求める立場を示しており、労働界の意見が割れていることが浮き彫りとなった形だ。
中村委員長は「製造業の派遣社員でも多様な働き方を求めている人が大勢いる。労組としても尊重すべきだ」と話し、正社員との処遇の格差是正、セーフティーネット(安全網)整備などを政労使で論議する必要性を訴えた。
【派遣切り、与謝野氏「何兆円の内部留保あって…」と批判 朝日1/9】 麻生首相は9日の衆院予算委員会で、定額給付金の意義について「消費を伸ばすことが景気対策上、大きな要素になってきた。(昨年の)11月末、12月に入ってから、非常に大きくいわれるようになった」と述べ、経済情勢が悪化した現状では、給付金は景気対策としての意味が強いとの認識を改めて示した。 民主党の枝野幸男氏に対する答弁。枝野氏は、すでに景気後退が顕著になっていた12月中旬に、首相は高額所得者の受領を「さもしい」と発言していたことを指摘。「わずか1カ月で(景気刺激に)変わった。それまで消費刺激の必要性を認めていなかった」として、説明に矛盾があることを批判した。 また、製造業の派遣切りも論議になり、与謝野経済財政相は「人を安く使おうという傾向が企業に見られるのは残念だ。何兆円の内部留保を持っているところが職を簡単に奪うのはどうか」と述べ、トヨタなどの大企業を念頭に雇用不安を招いている企業側の姿勢を批判した。与謝野氏は「正社員と非正社員に容認できない差が生じているのは、政治の誠意の問題としてとりあげなければいけない」との認識も示した。 一方、枝野氏は、官僚が天下りを繰り返す「わたり」の問題も取り上げ、「企業側の依頼で、元職員でも必要不可欠な場合はあっせんできる」と例外規定を盛り込んだ政令を閣議決定した問題を追及。政令の撤回を首相に求めている渡辺喜美・元行革相の参考人招致を要求した。渡辺氏は9日、「参考人でも何でも呼ばれればどこでも出ていく」と記者団に語った。 枝野氏はこのほか、偽装請負問題などで、日本経団連の御手洗冨士夫会長(キヤノン会長)の参考人招致を要求した。
【首相、雇用維持に「企業の気概必要」 衆院予算委 日経 1/9】 衆院予算委員会は9日午前、2008年度第2次補正予算案に関する基本的質疑を続行した。麻生太郎首相は雇用問題について「大いに頑張って支えるという気概を各企業の経営者たるものが持たなければいけない」と述べ、企業の経営側に非正規社員などの雇用維持に向けた努力を呼びかけた。 首相は「常用雇用のほうが基本的な形としては正しい。企業も長い目で見た場合、常用雇用で雇用を安定させたほうが企業として利益を生む確率が高くなるのではないか」とも指摘した。河村建夫官房長官は「雇用の維持に最大の力を果たしていくことも企業の社会的責任の一つだ」と述べた。社民党の阿部知子政審会長らへの答弁。 与謝野馨経済財政担当相は民主党の枝野幸男氏への答弁で「何兆円の内部留保を持っているところが時給1000円足らずの人の職を簡単に奪うのは本当に正しいのか」と強調した。 (12:30)
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