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行政の代表と県民の代表 県議会質問戦

今日、田頭県議が質問に立った。
 極めて優秀な官僚だったのだろう。行政の代表という立場とは別に、国と大企業にもの申す点で、県民の代表としての政治家としては、どうなのか。改めて実感した。

 「根深い構造的課題」については、産業間の連携が弱い、農業の後継者不足とか、基礎も身に付いてない学力の問題などが「構造的課題」だとし、“国にも要望するが、まず自ら挑戦することが大事”というような答弁だった。農業にしても国の農商工連携の施策で「地産外商」で活路をひろく、その大事なツールがアンテナショップだと・・ 基本的に、国への批判的立場がないというより、国のメニューを生かせば、上手くいくという、姿勢である。決められた行政の枠の中でどうするか、そういう視点を感じる
 アンテナショップや龍馬伝にあわせた駅前のパビリオンや単元テスト、支援チームによる学力対策こそ、政治的には「小手先」のことと思えてならない。そのアンテナショップもパビリオンもパクッとした構想、抽象論でしかないが、やるとなればかなりの財政負担となるが、国の施策にのった「有利」な制度{本当に必要かどうかは別にして、補助金や交付金がつくのだろう}と言える。
 今、全国の地方が疲弊し、一次産業が立ちゆかなくなろうとしている。そのゆきづまりが政府の迷走となってあらわれているとき、政治家として、県民の怒りを代表して国にもの申さなくて、「課題」を解決できるわけがない。早晩ゆきづまるだろう、現場で、一次産業の振興に力をつくしている人の感想である。
 また、驚いたのは、医療PFI問題・・・深刻な経営状況を改善するカギは、オリックスの姿勢にかかっている。企業団がオリックスに要望を出し、12月中に回答がくる。回答が来る前に、知事が交渉に出向くべきだ、と2問、3問で追及したが、答弁は「回答が出てきてからにしたい」。
 国に対する要望では、政策が発表してからでは遅い。検討過程でどう意見を反映させるかが大事と、東京事務所の増強までして、とりくんだのに。まったく姿勢が違う。今、行動しなくてどうするのか。
 大騒ぎして、世論で大企業を追いつめるしか、手がないのに・・・
 県議のみなさんと話していると、就任したばかりの時の橋本知事とよく似ている所があるとの感想。古い枠組みにとらわれている、やることやってないから、上手くいかないんだみたいな、上から切りつける感じが・・・ それがどう変わっていくのか、かわらないのか・・・ 
 論戦しつつ、しっかり見極めたい。

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