過去を直視しないものは未来にも盲目 高知市
財政危機が主要テーマとなった今議会だが、私たち以外は、「なんでも賛成」で、過大な投資に賛成してきたので、そして真摯の反省をしないので、同じく反省してない執行部の市民負担案に賛成せざるを得ない。
「過去を直視しないものは、未来にも盲目となる」 この言葉が幾度となくよみがえった。
それが市長答弁によくあらわれている。財政懇話会で小西先生は、19年度の中核市比較の資料を見て、人件費・物件費で効率的な運営をしている。その一方、投資的経費が過大だ、「ほおばりすぎ」といったのだが、市長は、そのことは出来るだけスルーして、新市まちづくり計画は、合併の約束だから、時期の問題はあるが守らなくてはならない、と答弁。つまり、市民負担をしてもらう、宣言したに等しい。
財政危機と投資的経費の関係については、「高知市は社会基盤整備が遅れていた」「三位一体改革が影響した」と、「合理化」をした。
しかし、「三位一体改革」は問題だが、オールジャパンの問題であり、他都市と比較して、こんなに深刻な財政危機の言い訳にはならない。
遅れていたも、市民の福祉の増進と市財政の能力から判断しながらすすめなくてはならない。特に、高知市は、革新市政時代に、各地で市民説明会をして、「都市計画税を導入しない」と決定した。だから、その身の丈にあった投資が求められたのだ。
社会基盤の遅れというが、それは、「都市計画税をとってないので、他都市より進み方が遅いのは、当然です。それよりも市民負担の軽減を高知市は選択してます」と言えばいいこと。
それを説明せず、「財政のプロ」とか言って進めてきた市政の責任は大きい。
どんな流れであったか、スケッチしてみると・・・
ゴミ増量を、試算の前提においた清掃工場(私たちは、前提が過大ではないか、と市長選で訴えた)、国体とあわせた200億円の競輪場の改修(私たちは、国体対応の改修なら3億円ですむ。あり方を根本から考えるべきと主張)、190億円、そして年間維持費が4~5億円の文化プラザ・かるぽーと(中央公民館機能は移転しなければ40億円は削減できると主張)、総合計画にもなかった、特定議員が介在したと思われる旧支所・ふれあいセンターを五階建ての江の口コミュニティプラザとして建設。まったく利用のないはりまや橋バスターミナル(25億円使って高架遊歩道をつくる計画は、反対運動で凍結させている)、など
それに、国が法を執行しても、10億円からの同和行政を続けている問題もある。
「過去を直視しないものは、未来にも盲目となる」。 旧西ドイツのヴァイツゼッカー大統領の言葉ドイツは、普遍的な真理を含んでいると思う。
未来には盲目になる市政にさせてはならない。
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