通学費月4万円の人も 高校教育費調査
知事は提案説明で、学区制撤廃について「自由に選択できるようになった」と力説していたが、それは、通学費、下宿代を工面できる経済力、家庭環境のある人だけのことであり、そうした条件のない子どもの排除がいっそう進むこととなる。
高校の統廃合が進み地元の高校に通うだけで月4万円の交通費がかかる実例もある。先日、新婦人高知県本部が記者会見して発表した調査である。
「koko_kyoikuhi.doc」をダウンロード
そして、調査にもとづき、以下のことを要望している。
1,中学生の保護者に授業料減免制度を周知徹底してください
2,所得が生活保護基準以下の世帯は授業料免除にしてください
3,所得が生活保護基準の1.3倍以下の世帯は授業料半額免除にしてください
4,入学時の保護者負担の軽減のためにも、環境保護のためにも「使えるものは使う」精神で、新たな購入物を減すよう努力してください
・体操服・体育館シューズ・水着などは原則として中学校時代のものを使うようにしましょう
・剣道の竹刀、バトミントン・卓球のラケット等は学校備え付けとしてください
・剣道着・柔道着・ダンスシューズ等は、卒業生のおゆずり会を持つなど、努力してください
5,県立南高校の刺繍直しはやめること。県立中村高校・安芸桜ヶ丘高校の制服は2通りとするなど柔軟に 対応してください
6,さらなる保護者負担を強いる学区制の撤廃をやめてください
7,教育の機会均等をはかるため、生活保護基準の1.3倍以下の世帯の通学について配慮してください
8,私立高校に合格後、入学辞退する場合、入学金の返還をしてください
知事の発言だが、そもそも今の学区も、追手前は全県1区、工業、総合学科などもそう。普通科には1割枠がある。程度の差はあり、「自由に選択」できる。
自由がないかのように言うのは事実誤認と言うか、政治的思惑をもった発言と言える。
それに「産業振興計画」に必死の知事だが、地産地消、若者定住というが・・・ 周辺部の高校をなくすような施策をすすめながら、どうなっているのか・・・・ 大局かせ見えてます? と言いたくなる。
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はじめまして、私は津野町在住のえんこうの化身です。
私の故郷は、消え行く一方のように感じられてコメントを書かせていただこうと思いたちました。
この秋、町議会は、旧東津野地域で幼保1園、小学校一校の統合を決めてしまいました。町長の提案理由の一つに各地域で懇談を進めた結果、侃々諤々の議論の結果、やむなしという地域の意見をいただいたので、というのがありました。平成12年度4月からの統合を目指しております。
私は、地域の説明会に出かけ、反対の立場から意見をいいました。その一つに、若者定住住宅を作っているが、学校をなくしたところに、若者は定住しない、町のすることは矛盾していると指摘しました。すると、町側の反論は、若者定住住宅は、地域活性化が目的であるから、学校統合には無関係であるとのことでした。
事ほど左様に、高知県内の議会のしていることは場当たり的なことが多いのではないかと思います。
町長の提案理由にもうそがあります。参加者には侃々諤々の議論はしたくてもできない。彼等が懇談会の場を持とうとしたときには、既に決定しております。大抵、私たち住民が反対運動を展開する時間をなくした後、出してくる。しかも、その場で、反対意見を言おうものなら、恫喝してまで黙らせる、事など平気。大抵は、賛成住民で固めている、ということが今回の統合問題説明会でよく理解できました。この地域だけかもしれませんけれども。
さらに、四万十5市町村が景観を目的とした、文化財の指定を受けたとか。これも報告のシンポジュームを聴きに行きましたが、県教委のM課長補佐の説明には、事実と異なった部分がありました。故意にか、誤認か。
ここに出席していた人々も、賛成派の人々が99%であろうと思われました。1%は私のような者が混じっている、これは町側には誤算であったろうと思われます。
地域から、文化の担い手を育てる学校をなくしておいて何が文化財の保存かと腹が立ちます。
Posted by: kanakana | December 11, 2008 03:33 PM