暴走する自衛隊の再教育を
「侵略戦争は濡れ衣」いう人物が、幹部自衛官を教える統合幕僚学校の校長だった。どんな講義をしてきたのか点検し、再教育を施す必要がある。品川氏の話をぜひ聞かせたい。
前空幕長、一般誌へ投稿呼びかけ 4年前、隊内雑誌 朝日
アパグループへの論文投稿、空幕が全部隊に異例の要領通知 読売
強大な武力を持つ自衛隊が、政府、国会の公式の意思と無関係な判断と認識をもって組織的な行動をしている・・極めて重大かつ不気味な話である。
1963年、制服組による「三矢作戦」…朝鮮半島における武力紛争に対する米軍と自衛隊の協力と共同作戦、国内における戦時立法と戦時体制を極秘に研究していたことが暴露されたことがある。昨年は、自衛隊の「情報保全隊」による大規模な国民監視活動が明らかになった。
そして今回、公務員の憲法遵守義務をまっこうから否定している。憲法違反の行動である。それを、退職扱い、5千万円の退職金を払うが、自主的に返上してほしい、と政策的判断を回避した。
靖国派・麻生内閣の、本心では処分したくない、けれども選挙があるので国民感情~わかってくれということだろう。
こんなことで文民統制ができるわけがない。
軍部の暴走をゆるしてはならない・・・それは保守的な人々や立場は違っても認める戦前の教訓だと思う。
前空幕長、一般誌へ投稿呼びかけ 4年前、隊内雑誌に 朝日11/7 日本の侵略を否定する論文を発表して更迭された防衛省の田母神(たもがみ)俊雄・前航空幕僚長(60)=3日付で定年退職=が04年に航空自衛隊の隊内誌で、防衛論や歴史観の持論を展開したうえで一般雑誌への投稿を呼びかける文章を書いていたことがわかった。自らの考え方に広い賛同を求めようとしていたとみられる。 田母神氏は、今回投稿して問題となったアパグループ主催の懸賞論文も隊員らに「紹介した」と話している。懸賞には空自自衛官78人が応募しており、防衛省は同氏の影響の有無を調べている。 文章は、空自幹部らが購読している「鵬友(ほうゆう)」の04年7月号に掲載された。当時は、幹部自衛官を教える統合幕僚学校の校長だった。 その中で「これまで我が国では反日的言論の自由は無限に保障されていたが、親日的な言論の自由は極めて限定されていたような気がする」「(南京大虐殺が)無かったことが真実であることは今では十分すぎるほど分かっている。その意味で我が国にもようやく本当の民主主義の時代がやって来たと言えるのではないか」と主張していた。 その上で「すぐにでもできるのは月刊誌に論文を投稿することだと思っている」とし、具体的な雑誌名を挙げ、「雑誌に載るということは、かなり多くの国民の目に触れるということだ」と書いた。 田母神氏は懸賞論文への応募で退職が決まった今月3日の記者会見では、自衛官を応募に誘ったかどうかを問われ、「『こんなのがあるよ』と紹介はしたが、強制はしてない」と語っている。
アパグループへの論文投稿、空幕が全部隊に異例の要領通知 読売 田母神俊雄・前航空幕僚長(60)が昭和戦争などに関して投稿した論文の内容を巡って更迭された問題で、ホテル・マンション経営のアパグループ(東京都港区)が論文投稿を募集した際、航空幕僚監部教育課が全国の部隊に応募要領を通知していたのは、極めて異例な措置だったことがわかった。 防衛省は、要領を通知した経緯についても調査を始めた。 防衛省によると、アパグループは5月から、「真の近現代史観」のテーマで懸賞論文の募集を始め、同月15日、全国紙に要領が掲載された。その5日後、教育課はファクスで全国の部隊に通知していた。 空幕広報室では「隊員の自己研さんに役立つと考え、応募要領を通知した」としているが、教育課が、民間の論文募集に応じるよう呼びかけることは、ほとんど例がないという。 浜田防衛相は7日午前の記者会見で「(応募要領通知をだれが発案したか)調査したうえで回答したい」と述べた。 (2008年11月7日14時35分 読売新聞)
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