疑似科学
商業マスコミの「霊感」「オカルト」番組には辟易する。アメリカ発の金融危機と同じ。目先の金になれば何でもあり。HKの復帰をもくろんでいるとか。
それにかかわる面白い配信があるので・・・
疑似科学やオカルト… なぜ、だまされるのか? 産経
細木数子に太鼓判を押された3人の悲惨な現状 内外タイムス
「霊感」や「スピリチャル」とか、馬鹿げた内容を報道すること自体が、私は犯罪だと思っている。
【疑似科学やオカルト… なぜ、だまされるのか? 産経11/21】 霊視や前世占い、占星術といった「スピリチュアル(精神的な、霊的な)世界」がブームだ。それらを扱うテレビ番組は軒並み高視聴率を獲得し、ベストセラーになる出版物も多い。だが、中には疑似科学やオカルト現象を妄信し、だまされて被害にあう人もいる。科学の視点で批判してきた立命館大学国際平和ミュージアム名誉館長の安斎育郎さんは「『思い込み』と『欲得ずく』が錯誤への落とし穴」と注意を呼びかける。(伐栗恵子) ■「欲得ずく」「思い込み」が落とし穴 今月中旬に大阪市内で行われた関西消費者協会の講演会。安斎さんは趣味の手品を生かしながら、超能力やオカルト現象のトリックを暴いていく。 例えば、スプーン曲げ。丈夫な金属のスプーンを指で軽くさすっているうちに、ぐにゃりと曲がり、客席からは驚きの声が上がる。だが、これは支点、力点、作用点をうまく利用しただけ。要領さえつかめば簡単に曲がるという。 「目の前で自分の理解を超えたことが起こったとき、超能力と思わずに、なぜ、こんなことが起きるのか、と考えてほしい」と安斎さん。「人間は、だまされやすい」ということを肝に銘じるのが大切であって、一番危ないのは「私だけは、だまされない」という「思い込み」と指摘する。 「あの人の言うことだから、本当だろう」という主体性の放棄も、自らの心をだます行為だ。「自分の目でしっかり確かめ、自分の頭で判断する習慣を」と呼びかける。 不幸に陥ると、その原因を霊に求める人がいる。問題の根本的な解決にはならなくても、「悪霊(あくりょう)のたたり」などのせいにした方が心の平安を得られやすいからだ、と安斎さん。「霊は、人の不幸の消しゴム係」と絶妙の表現をする。 もし霊が目に見えるのならば、霊そのものが光を発しているか反射しているはず。「たたる」には記憶や認識といった高度な仕組みを持った有機体でなければならない。霊を信じるかどうかは個人の自由だが、「科学的な意味では存在し得ない」と断言する。 科学技術が進歩したこの時代に、人はなぜ、「スピリチュアル」にはまるのか。安斎さんは、それこそ、「なぜ」と問う力が弱まっているからだと嘆く。 例えば、携帯電話やDVDの仕組みは、説明されても理解するのが難しい。科学が進歩したがゆえに、人は自分の理解の範疇(はんちゅう)を超えたものをそのまま受け入れてしまいがちで、それが超能力などを簡単に信じる傾向となって表れていると説明する。 「ささいなことでも、『なぜ』と意識的に問い直してほしい。その背景には必ず理由があるのだから」 さらに、“インチキ”を見破るには、「そんなことができるのなら、どうしてこうしないのか」と考えてみることが大切だと言う。 スプーン曲げができるのならば、どうして金属加工技術として役立てないのか。そんな能力をもった人を生産ラインにずらりと並べれば、次々と金属加工が施され、たちまち製品が出来上がる。簡単に大もうけができる話なら、その勧誘員自体が大金を手にしているはずであり、そもそもそんなおいしい話を他人に教えるのか。「3週間で英語がペラペラになる教材」といった宣伝文句が本当なら、なぜ、その販売員はペラペラではないのか…。そう考える心のゆとりが必要だ。 楽して得を取りたいという「欲得」と「思い込み」、それに「非合理的思考」が結合するとき、人はとめどもなく危うい「だまし」の深みにはまっていく、と安斎さんは警告する。
【細木数子に太鼓判を押された3人の悲惨な現状 内外タイムス 11/21】 詐欺で逮捕された音楽プロデューサーの小室哲哉容疑者(49)、証券取引法違反で公判中の堀江貴文被告(36)、休場続きで引退危機の横綱・朝青龍(28)。各分野で一時代を築いたものの今や人生の“どん底”を味わっているこの3人には共通点がある。みんな人気占い師の細木数子に「将来安泰」の太鼓判を押されていたのだ。 「小室容疑者と堀江被告は細木の番組に出演。朝青龍にとって細木は“日本の母”のような存在ですが、この3人に関する細木の鑑定はことごとく外れています。今年の3月でレギュラー番組は終了して、今は知り合いの鑑定や講演会で稼いでいるみたいです」(テレビ関係者) 小室が細木の鑑定を受けたのは2006年10月に放送されたTBS系「ズバリ言うわよ!炎の4時間メッタ斬りスペシャル」。妻のKEIKOと出演した小室に向かって細木は、「何をやってもうまくいく。これからの20年、運気はいい」と鑑定していた。 「当時、すでに小室容疑者はそれまでの自転車操業が回らなくなり、生活費にも困っていたことで、音楽著作権を利用した詐欺を計画していたころ。おまけに、久しぶりにテレビに登場したKEIKOの顔に変化があったため、“整形疑惑”がネット上で飛び交った」(音楽関係者) 堀江被告は05年7月放送のフジテレビ系「25時間テレビ」のコーナーで細木と対談。細木は、堀江被告が社長だったライブドアの株価(当時427円)について「5倍になるのよ」と鑑定した。 「翌年の1月にも2人は対談し細木が賞賛。しかし、それから間もなく1月中旬に堀江被告は逮捕。株価が上がるどころか、同社は上場廃止になった」(経済記者) 細木と朝青龍の親交は有名。かつて細木は雑誌の中で「いずれ相撲協会の理事長になるって予測をしている」と語った。 「週刊誌の八百長疑惑報道によって法廷で証言。さらに、休場を続け、来年の初場所に進退がかかる引退危機。引退後はモンゴルで実業家になるでしょうから、理事長どころか、相撲協会に残るはずがありません」(相撲記者) ほかにも、細木とかかわった後、転落した有名人は数知れずだとか。 「お笑いコンビ『アニマル悌団』のおさるはモンキッキーに、コアラはハッピハッピー。にそれぞれ細木のすすめで改名。モンキッキーは山川恵里佳と結婚したものの、仕事はローカル局のレギュラーぐらい。ハッピハッピー。は妻の三原じゅん子と自分の浮気が原因で離婚。羽賀研二被告は年下女性と結婚したものの、恐喝未遂などで起訴され公判中」(芸能記者) 自分のお気に召さないと「地獄に落ちるわよ!」と脅した細木だが、「将来安泰」の太鼓判はあまりあてにならなかったようだ。
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