責任だけ取らされる! 栄養教諭の悲劇
4日、9月市議会にかかる議案の勉強会があった。教育委員会関係では給食調理の民間委託・・・
はっきりしたのは「丸投げ」なのに、結果責任は栄養教諭が取らされること。当局は否定できなかった。
「現場での点検指導はできない。業者の報告にサインをするだけ。なにかあったら逃げられない。そんな状況に職員を追いこむことをどう思うか」と問うだが、「労働局と確認したが、毎日口を出すとかはだめだが、点検、モニタリングは可能」と言うのが精一杯だった。
文部省体育局長通知(1986,年)で「 調理、配食に関する指導、助言」「 調理員、施設設備、食品などの衛生に関する日常点検、指導、助言」の職務をうけ、学校給食衛生管理の基準(03年改定)でさらに細かく規定されてる。(先日書いたが)
点検も、「学校給食衛生管理の基準」で目安がしめされている。
ふじみ野市のプール死亡事故では、民間委託をすすめた首長とかはノータッチで、直接担当職員の責任がとわれた。給食調理の民間委託・・・なにかあったら学校長と栄養教諭の責任となる。要するに、直接の責任が問われない人達が「推進」の絵を描いている。そのおおもとは市長だが・・・
指導もできないのに、責任だけ問わされる栄養職員・・・これでモチベーションがあがるだろうか。
それと市は「サービスの質はおとさない」と言って、食育や学校行事(PTAのバザーなど)の参加も業者にもとめるそうだが、これを独立性をもって、栄養士や学校長の指揮命令なしにやるのは不可能だ。そもそも作業場が直営の職員と請負の職員が混同しているのだから。今まで調理職員が果たしていたこの役割はできなくなる。
そのことも次からの議論となるだろう。
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