「蟹工船」海外も注目 シンガポール

「蟹工船」海外も注目 シンガポール英字紙が紹介 「日本の格差」論評 北海道新聞8/15
英字紙では、この小説が「 マルクス主義の作家小林多喜二によって約80年前に書かれたものだ」とちゃんと紹介されている(日本の論評は、共産党員だったことにふれてない)、今年初めの毎日新聞の雨宮さん、高橋さんの対談で「蟹工船が自分たちのこちだ」という話になったことがブームのきっかけとなったこと、年収200万以下の労働者が1000万人いること、秋葉原事件のことなどにもふれている。それらが新自由主義政策の犠牲者と論評している。これも世界的な「潮目」の変化と言えるかも・・・・ そういえばロイターも報道してました。
原文は「'Working poor' issue proves a page-turner」
【「蟹工船」海外も注目 シンガポール英字紙が紹介 「日本の格差」論評 北海道新聞8/15】 シンガポール14日斎藤正明/シンガポールの英字紙ストレーツ・タイムズは十三日、プロレタリア作家の小林多喜二(秋田県出身、小樽育ち)の「蟹工船」が日本で異例の売れ行きを示していると国際面トップで伝えた。低賃金に苦しむ人々の共感を得た結果だとして、日本の格差社会の進行の現れと論評している。 東京発の記事は「オホーツク海でカニを捕って缶詰にする労働者を描いた約八十年前の文学作品が、結婚できず家庭も持てない現代の『ワーキングプア』の関心を集めている」と指摘。新潮社の文庫版が今年に入り四十八万部売れたと紹介した。 日本の格差社会の現状について「約一千万人が年収二百万円以下で暮らしている」と報告。「多くの若者は、高校や大学を卒業した後、定職を見つけることができないでいる」と説明している。 同紙は、こうした状況が一九九〇年代からの経済自由化政策で進行したとして、「小泉純一郎元首相が悪化させたといわれている」と指摘した。10月5日(日) 自由民権記念館で「蟹工船」の映画で上映される予定(4回)。
« 平和と貧困の関係に焦点 8.15地方紙社説 | Main | 旧日本軍と阿片、炭鉱動員計画 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 核戦争 危機の瞬間 「幸運」はいつまで続くか?(2025.11.06)
- 「搾取をなくす」とは何か その理解のために(2025.11.04)
- 2025年8月 地方議員学習交流会 資料 (2025.09.08)
- 「参政党」の研究 自民党を「極右」から揺さぶる言動(2025.07.06)
- 「消費税廃止」を「将来的な展望」としたのは、責任ある財政論にたっているから(2025.06.28)
「雇用・労働」カテゴリの記事
- 「搾取をなくす」とは何か その理解のために(2025.11.04)
- 資本論 児童労働と教育・考 労働時間の制限がテーマ(2025.08.29)
- 不登校も介護休業の対象になりうる (2025.04.03)
- 基礎控除引上げ、消費税減税…絶対額でなく負担比率の変化で見る (2024.12.09)
- 「賃上げ・時短」政策と「人手不足」問題~ カギは、持続可能な働き方(2024.10.01)


Comments