My Photo

« 病院追出す仕組みは「政策判断」と厚労省 | Main | インド洋海自派遣 反対が48% 日経 »

WTO決裂 持続可能な農業へ 

 WTOの交渉が決裂したが、農業を工業と同レベルでとらえていることにそもそも違和感がある。
 私が大学の農学部に進んだのも70年代のアフリカの飢饉が契機だが、無理な増産による表土流出、塩類集積など持続可能でない農業について危機感を覚えてきた。 既に世界の耕作地の20%、森林の30%、草地の10%で土地の劣化している。その結果、土壌から放出される二酸化炭素も膨大となっている。
 農業情報研究所(WAPIC)が、持続的な農業について情報を発信している。

「EU 土壌と気候変動の関係でハイレベル会合 土壌有機物減少に危機感」
「有機物の分解(土壌中炭素の酸素との結合)によって、土壌が大量の二酸化炭素排出源となっていることを意味する。EUの土壌は700億トン以上の有機炭素を含み、その僅かな部分の放出も他部門での放出削減分を帳消しにしてしまう。たとえば、イギリスの土壌は、過去25年、毎年1300万トンの炭素を失ってきたという。」と配信している

また「FAO集会 世界農民に土壌保全農業参加を呼びかけ 世界人口を持続的に養うため」
という貴重な情報を提供している。

 食料サミットのアフリカでの食料増産も危惧している。第二の「緑の革命」の失敗にならないかと・・・ 土壌というのは、微生物の活動に支えらた1つの宇宙である。日本の米作というのは「いや地」をおこさない優れた農法である。普通は、連作すると土壌中のバクテリアのバランスが崩れ、成長を阻害する。それを化学肥料や農薬を投入で補えば土壌を根本的に破壊する。30年前・・・大学でそんなことを学んだ。
 
その内容と関わって・・・ 
 エンゲルスは『自然の弁証法』の中で、「われわれ人間が自然にたいしてかちえた勝利にあまり得意になりすぎないようにしよう。そうした勝利のたびごとに、自然はわれわれに復讐するのである」と言っている。
 マルクスも資本論の中で「「資本主義的生産は、それによって大中心地に集積される都市人口がますます優勢になるにつれて、一方では社会の歴史的動力を集積するが、他方では人間と土地とのあいだの物質代謝を攪乱する。すなわち、人間が食料や衣料の形で消費する土壌成分が土地に帰ることを、つまり土地の豊穣性の持続の永久的自然条件を、攪乱する。したがってまた同時に、それは都市労働者の肉体的健康をも農村労働者の精神生活をも破壊する」と指摘している。
 自然との物質代謝をどう合理的に制御するというのが社会主義の考えだ。

 WTOの交渉が決裂に関して各紙が「農業改革が待ったなし」と規模拡大を言うが、生産者には、販売価格の漁業では2割、農産物でも3~5割しか還元されてないと日経は報じている。食料が自由貿易になじむか、という根本問題はあるが、まずはここを改革し生産者を守るべきだろう。
 後継者が生まれる一次産業を確立すれば、食料問題、地方の疲弊問題、若者の就職問題の解決となる。その対策につかうコストを考えれば、トータルコストしてもリーズナブルだと思うが・・

 全国の地方が結束して、東京への食料供給をストップすればインパクトがあるかも・・・ そんな話が出てくるのが今日の情勢である。  

« 病院追出す仕組みは「政策判断」と厚労省 | Main | インド洋海自派遣 反対が48% 日経 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

環境・農林漁業」カテゴリの記事

Comments

『全国の地方が結束して、東京への食料供給をストップすればインパクトがあるかも・・・』
最後のこの言葉好きですねぇ~!本当にこれぐらいの行動を国民が起こせば馬鹿な政府も気付くでしょう。いま、そこにある危機を!

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference WTO決裂 持続可能な農業へ :

« 病院追出す仕組みは「政策判断」と厚労省 | Main | インド洋海自派遣 反対が48% 日経 »

May 2019
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ