戦争なくすには若者が幸せに

ドキュメンタリー映画『アメリカばんざい』の藤本幸久監督のインタビュー「戦争する国、アメリカの真実を見よ」が「マガジン9」に配信されている。藤本氏が、「アメリカを取材してわかったのは、途方もない格差社会であり、途方もなく貧乏で救いのない人たちがいないと、戦争をできる軍隊はつくれないということです。」「戦争をなくすために若者が幸せにならないとダメだ」と語っているのが印象的だ。
すさまじい貧困の状況と戦争の関係については「貧困大国 アメリカ」「戦争熱症候群 傷つくアメリカ社会」など優れた本があいついで出でいる。日本でも本格的に「貧困」が問題となってきた。
藤本氏は、「今、日本が新自由主義とか、規制緩和とか雇用の柔軟化とかいいながら、低賃金の日雇いの若者をものすごくたくさんつくり出しているのは、もちろん企業の利益のためというのもあるでしょうけれども、それを進めていくこととセットでしか、憲法改正が実質的に意味を持たないからじゃないのかと。本当の軍隊、アメリカ軍と一緒に戦争をできる軍隊にするには、やっぱりそういった軍隊に何か希望を感じてくれるような、格差社会の底辺の若者をたくさん生み出さなくては、憲法だけ改正して軍隊を作っても機能しない、というふうに思っている人たちが、いるんじゃないかと。」
「要するに若者が幸せにならないとだめなんです。戦争をなくしていくためには。それを追求していかないと、『戦争反対』とだけ言っていても、力にはならない。今の若者たちの苦難を何とかしていかないと、戦争をなくしていくことにならないと思います。」
以前、徴兵制にかわって、日本では導入しないのではないか-- 貧困を拡大さえすれば、アメリカのように経済的「徴兵制」が可能となる。資産家、支配層がその子どもを戦場に行かすわけないと書いたことがあるが・・・
派遣労働の規制など「反貧困」のたたかいは、平和を守るたたかいの土台である。
戦争が「恐怖と欠乏」から生まれることを考えれば、若者が幸せになる社会、そして「子どもの貧困」克服へ--正面から向き合わないといけない。氏のインタビューを読んであらためて痛感した。
ところで、高知では、上映されないのだろうか。
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