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学区撤廃と「子どもの幸せ平等」

 7月29日、県立高等学校教育問題検討委員会の第2回専門部会が開かれた。
学区問題では「県立学校である以上、子どもたちに平等に門戸が開かれるべきだ」「子どもたちの夢や学習意欲の向上につながる」の意見が相次いだと聞いた。
 平等、夢…だったら家庭の経済的事情や親の就労状態にかかわりなく、希望が持てるシステムにすべきだ。交通費、下宿代、アルバイトで家庭を助けていたらその分もすべて行政が経済的負担に責任を持つのが、少なくとも学区撤廃の前提だ。大学進学する場合の支援も当然だ。
 「平等」「夢」を主張している委員も賛同いただけるだろう。
  家庭の事情は、子どもには責任のない話だ。「子どもの貧困」を書いた浅井春夫氏は「子ども時代のしあわせ平等」を提起して、「えぐられた発達」を補填する「積極的格差」の提起している。

「金さえだせは自由に選択させろ」という市場主義的な排除の立場にたつアプローチか、子どもの権利条約にもとづき「誰にでも発達できる権利がある」という社会的連帯のアプローチか。 同じ「自由」「平等」の言葉にも正反対の性格がある。
検討委員会は、どういう理念のもと平等や夢をと語っているのか。あまりにも薄っぺらだとの印象を持つ。

【浅井氏の著作の一部から、以下、私の備忘録】
◆「積極的格差」の原則でえぐられた発達を補てん
 ・「劣等処遇」の原則から、「積極的格差」の原則で具体化を
   劣等処遇~ 一般の市民のレベルの生活を超えない範囲で処遇すべきというもの。
           → 子どもの貧困は、その扶養者の努力がたらないという自己責任論がある。
 ・子どもの貧困の増大 ~日本型雇用の解体による不安定と大幅な低賃金化、貧困を削減しない社会保障の貧弱さ
    → この改善には「積極的格差」の原則と子どもの権利保障の視点が必要  
 ・「積極的格差」の原則 ~ これまでの奪われた権利を補充し、平等を実現するには、上乗せした支援が必要
 ・子どもの権利条約の視点 ~
 ①人間としての権利 ②ボルネラブル(脆弱性、もろさ)な存在としての子どもの権利 ③発達可能態としての権利
・「子どもの貧困」克服対策は、 えぐられた発達部分をきちんと補てんする役割がある!
◆人生のはじめにしあわせ平等を保障する
・その地域で普通だと考えられる標準的な生活水準、福祉、教育をうけるための機会や資源を得ていることが必要。
・希望を子どもの心に ―― 就職、人間関係の形成にとって希望の剥奪が与える影響の総合的研究を。
 ・希望そのものを描くことのできない現実の克服が重要/希望があるから頑張れる。

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