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「マルクスの亡霊」に怯える資本主義

産経の【正論】に「京都大学教授・佐伯啓思 『マルクスの亡霊』を眠らせるには」が載っている。
 この「正論」には崩壊したソ連を「社会主義」と見ているところに決定的な誤りがあるが・・・「無政府的な資本主義を制御する」ために「経済外的な規制が必要だ」というのは「資本論」の言葉と同じであり、日本共産党の大企業の民主的規制と同じ考え方だ。
 産経にこんな議論が出るほど「市場原理主義」、「資本主義」が行き詰まってるのだろう。

【正論】氏の文章より・・・  昨今の蟹工船やマルクスブームに触れ「近年の所得格差の急速な拡大、若者を襲う雇用不安、賃金水準の低下と過重な労働環境、さながら1930年代の大恐慌を想起させるような世界的金融不安といった世界経済の変調を目の前にしてみれば、資本主義のもつ根本的な矛盾を唱えていたマルクスへ関心が向くのも当然であろう。」 そして「無政府的な(つまり「グローバルな」)資本主義を制御するか」が課題であったが、現実はそうなっていないとし「今日の経済は、確かに、マルクスが述べたような一種の搾取経済の様相を呈しているといってよい。」と述べ、「市場経済は、それなりに安定した社会があって初めて有効に機能する。そのために、労働や雇用の確保、貨幣供給の管理、さらには、医療や食糧、土地や住宅という生活基盤の整備、資源の安定的確保が不可欠であり、それらは市場競争に委ねればよいというものではないのである。むしろ、そこに「経済外的」な規制や政府によるコントロールが不可欠となる。」「無政府的な資本主義は、確かにマルクスが予見したように、きわめて不安定なのである。マルクスの亡霊に安らかな眠りを与えるためには、グローバル資本主義のもつ矛盾から目をそむけてはならない。」

 資本論より「大洪水よ、わが亡きあとに来たれ!これがすべての資本のスローガンである。それゆえ資本は、社会によって強制されるのでなければ、労働者の健康と寿命にたいし、なんらの顧慮も払わない」
 
 マルクスは資本主義の本性は「利潤第一主義」で、もうけ第一でともかく突っ走る… その巨大に拡大された生産力の暴走が社会や環境とあいいれなくなるという点に批判の中心があった。
  「マルクスの亡霊」とか言っているが、その批判の中味、解明はますます輝きをましていると感じる。
   
  「貧困・投機・環境――資本主義は限界か テレビ朝日系番組 志位委員長大いに語る」

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