耐震化・子どもの命より道路 県議会質問戦
11日、つかじ県議が代表質問をおこなったが、尾﨑知事は、政治家というより「国の役人」という印象をいよいよ強くした。
特に、急がれる耐震化について「高速道路の建設を半分(国負担344億→172億円。県負担77億→38億円)にすれば、今回の国の措置で190~280億円の事業ができる」と、道路特定財源の一般財源化が閣議決定されているもとで、必要な予算を確保する大胆な施策の転換が必要とせまったが・・・
具体的に答弁せず“学校の耐震化は大事”“必要な予算を確保に全力つくす”というだけで、2問、3問の中でも、“道路特定財源の時と知事の姿勢、迫力がちがう”と指摘し、県としての市町村への補助など「耐震化予算をどう増額するつもりか」と質問したが、それすら答弁はしなかった。
結局、いくら知事が「耐震化が大事だ」といっても、結論は、子どもの命より、道路建設・・・国のメニューをどうこなすかで、地方から大胆に発信する姿勢はない。
他でも顕著・・・ 以下のような主旨の答弁だった。
・後期高齢者医療制度 「10年にわたり議論し、これからの時代を見据えた制度」と評価。
・教育振興計画 「めざすべき方向が明確にされ、道筋が示された。総合的かつ計画的な推進がなされる」
・イラク空自違憲判決 「国として判断すること」
・宿毛湾 「軍港化の危険はない」
・NLP 「具体的な話は聞いてない。所見を言う立場にない」
宿毛議会で議論されているのに、「逃げ」の姿勢もはなはだしい。
ただ、まじめで一生懸命なのはわかる。特に今回は、副知事などからもチェックをうけ、庁議で決まったこと以上を言うな、という感じで、ひたすら原稿を読んでいた。だから、中西議員が質問した財政論になると、ノー原稿で10分あまり生き生き語っていたそうな。
役人でおわるか、対話を通じ政治家に化けるか、これからか?
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