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基地は人権と地方自治の問題 井原前市長講演

 「金曜サロン」主催で、5日、「岩国はまけない 民主主義と地方自治のために」が開催された。
 基地に協力してきた岩国市の合意は「これ以上拡大しない」・・・それを一方的に国が倍増する計画をおしつけてきた。
 それは、基地問題だけど「人権、地方自治の問題」である指摘し、市民本位の自治体、市民参画の自治体づくりなど民主主義と地方自治を否定する今の国の政治を変えるという本質的な提起をされた。「政治はかわらない」という声もあるが、戦後多くのモノが上から、外ら与えられた。変化はうまれてきている。「日本はいまからだ」と力強く締めくくったのが印象的でした。
以下、私なりの学んだことのメモ

・井原前市長はもと国のお役人。政官財の癒着など、そのやり方に嫌気がさして、故郷にもどり、就任当初から市民の参画の仕組みづくり、政治のじくみづくり・・情報公開、倫理条例、市民会議、住民投票条例などに手をつけてきた。基地に対するこれまでの「合意」、そして住民投票87%が艦載機移転反対と出た民意をもって、「住民の福祉の向上」を目的とする自治体の長として、テスト飛行の実施、犯罪に対する地位協定の見直しなどを提起し国と協議をよびかけてきた。その結果、受け入れることができるのかできないのか判断することとなる。しかし、国は「(艦載機移転を)受け入れるなら協議する」と、合意をつくる姿勢はなかった。

・安全保障の問題は大事。合理的な説明があり、住民の理解にたって、多少の犠牲を受け入れることはある。しかし、その責任を国はまったくはたそうとしなかつた。

・そのうえ、空中給油機を受け入れ時の合意としての庁舎建設の補助金を突然、「米軍再編を容認しない」というあと付けの条件をつけて、うち切った。後付けがまかりとおるならどんな協議も無駄となり、自治体は、中長期の事業はできなくなる。

・議会・・・半年前に「移転反対」の決議をしたのに「受け入れろ」に変わった。「来るものはくるからお金をもらえ」と。国が補助金をきったときも国に怒らずに、「市長が容認しないから」と決議した。一年に予算を2度、補正予算を2度否決。予算、市民の暮らしを人質に容認を迫った。それで首をかけて市長選となった。
 議会にどんな人を選ぶかは大事。一方、住民投票は「自分の意見が議員というフィルターを通さずに示すことができる」と市民から感謝された。住民投票を通じ、市民の民主主義の意識が高まったことが大きい。

・市長選は、デマがとびかい、また圧力の中で、「移転には反対だが、将来お金がこないと心配」という人を、説得できず惜敗。「まけてはならない選挙」。話の最後の方では、「どんな中でも勝てる量、質ともに強い市民運動をつくる。」と草の根ネットワーク岩国を立ち上げたこと。政治塾を開き「デマにまどわされない」力をつける勉強会を開催など、「岩国はまけない」という、次の市長選への決意というべきものを語られた。
 
 そのデマだが、インターネット上でこんなものをみつけた。
 「岩国市を第二の夕張市にしない 福田良彦さんに岩国の再生を託そう
   井原勝介 は 共産党だ  下記をみてください。
   知らない人も おられるでしょうから 敢えてお知らせします。
   共産党の ホームページに 載る人を 推薦するのですか!」

   高知でもあった「橋本県政は共産県政」という低俗な攻撃。
  「夕張問題」は以前書いたが国と大銀行が破綻させたもの。大阪府でも言われてるが「オオカミが来る」の類の話。

・基地で、まちが潤うというのは幻想。
  戦後、岩国には700億円きたが、まわりの街と変わらない。岩国は道路もみんな防衛関係の補助金。少し率はよいが他の都市は、国土交通省とか別の補助金でやっている。補助金は事業の100%分がくるのではない。5、6割。自治体の負担がいる。補助金がくるほど借金が増える。しかもできたモノの維持費は自治体。100%なんでも使える交付金はわずか。すぐなくなる。もっとほしいと基地を受け入れるという「麻薬」のようなもの。依存心ができ、体力がなくなっていく。
 基地があることの日常的な負担。9.11テロの時、岩国も狙われるかもしれないと危惧した。基地ではテロ対策訓練がおこなわれている。轟音、航空機の事故、犯罪などなど・・・ 市民の安全、安心にとって将来にわたる負担となる。

・安全保障は大事だが、理念がない。9条があり、そのもとでどうするかがない。アメリカとの関係で流されている状況。名古屋の違憲判決は当然の結果。しっかりとした理念で憲法との関係を整理して、アメリカとつきあう。今はパートナーではない。その従属の結果が地方への基地のおしつけ、

・日本は破綻状況、国で580億円の借金。道路特定財源など無駄を温存したいために特定財源がある。基地の問題もそう。一部が人が利益を得ようとしてうけいれる。官僚が政治を動かしている。そこに政治家が癒着している。今の政治はそこに切り込むことができない。政権交代してもかわらないと思う。ないよりあった方がよいが。民主主義が機能してこそ国民生活が守られる。政治をかえなくてはならない。

 以上のようなことを言われた(と思う)。極めて明快で筋の通った話でした。
 
 ◆宿毛市での井原氏の講演会
 ・宿毛市総合社会福祉センター
 ・7月19日(土)午後2時。無料
 ・主催「宿毛港の軍事利用を許さないネットワーク準備会」

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