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議長選  劣化すすむ市議会

 本日、高知市議会が開会した。それにともなって正副議長選挙があったが、「恒例」の保守系・新風クラブ、民主・社民・「解同」係・市民クラブ、公明党の「与党」3派連合で、ポストのタライまわし。市民クラブから議長、公明から副議長。新風は、今回は遠慮した。
 大型事業の野放図な拡大、はりまや橋バスターミナルの閑古鳥がなく状態などでマスコミからも議会のチェック機能が弱いと問題視されているが、真摯に議会のチェック機能を高めようという意識はさらさらないことを証明した。

 これまで、全体会議で議会代表にふさわしい人を協議するという申し合わせがあった。また、3期以上という申し合わせがあった。
私たちは、議会代表に相応しい人ということから、立候補の公約を明確にすることを前提に、民意を反映している会派の大きさ、そして個々の議員の期数も加味して、選出すべきだ。首長と議員がともに直接選挙で選ばれている二元制の地方議会は、国会の議院内閣制と違い、与党、野党という考えはなじます、議会の役割発揮にふさわしい人をという考えをもっている。そして申し入れもした。
 
ところが「公約などは言う必要がない」「全体会議で話し合う必要はない」など、立場は違っても議会の機能をどう高めるかということは、議論にもならず、本会議までわずか数十分のあいだに、立候補する議員が抱負、決意も語るわけでもなく「ただよろしく」と各会派をあいさつしただけ。
 以前はそれでももっと議論されていたが、「もう、事前に決めてるから、さっさとやろう」という雰囲気。いよいよ「与党」会派が議会を劣化させている。

 ちなみに、学校給食の民間委託を試行する2校のうち、一校は保護者の説明会のめどすらたってない。副議長経験者の地元で、その議員の妻が元学校給食の調理員だから・・ そんな噂が流れている。執行部と与党会派の持ちつ持たれつを考えれば、さもありなんと思えてくる。

 また、市議会で議会改革が議論されているが、対面式とか、一問一答など議論されているが、
本会議質問が年1人40分という制限をなくすこと。そのことを踏まえ、4名以上の会派だけにゆるされる代表質問をなくすこと(議員平等の原則により、多数会派を別枠とした運営を改善すること)。議案、意見書の賛否を個人毎に記録し公表すること、常任委員会の議論を一括でなく、議案毎にするなど、「見てくれ」よりも、透明性もたかめ議会のチェック機能を高める改革こそ優先してすすめるべきだと思う。

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