土佐橋バスターミナルと「報道」
「はりまや橋観光バスターミナル」の観光バス利用が開設3週間で5台であり、地元紙に「やっぱり無用の長物?」と報道されていた。その中で「計画段階から費用対効果が疑問視されながら、予算を認めた市議会ともども重い宿題を背負った」と締めくくっていた。しかし、この記事からは、高架遊歩道反対の運動を展開し「凍結」に追い込むとともに、バスターミナルの関連議案にも反対してきた日本共産党議員団がいたことはわからない。きちんと事実を伝えるのは報道機関の最低限のルールだ。でないと議会不振をあおるだけになりはしないか。一考願いたい。
バスターミナルについては、昨年、9月議会では、過大な整備であり、収支見通しが不明なことを指摘し、締結議案に反対。その後出されてきた見通しについても、旅行業者との連携も出来ておらず、高知城の駐車場を利用するバスがすべて土佐橋のターミナルを利用するなどまったく実現性のない見通しであることなどを指摘し反対してきた。
また、観光振興なら、歴史、文化、自然など地域資源を生かすことが大事だと一貫して主張してきている。
【07年9月議会での、日本共産党市議団の反対討論より】
次に,市第98号土佐橋地区のバス駐車場施設整備に係る請負契約議案です。
これは,十数億円の税金投入になると言われた高架遊歩道計画の見直しによるものです。今回のバス駐車場は,観光バスの駐車場と空港バス,高速バスの降り場として使うもので,1億6,000万もかけ,機能から見ても大変に過大なものになっていますし,また,でき上がった後の維持管理費については不透明です。
一般論としては,工事の予算を提案するときには,維持管理費とあわせて示したいとしておりますけれども,今回の工事については3月に予算が示され,相当の時間が経過し,工事の請負業者が決まろうとしているのに,具体的金額については答えることができませんでした。
議会に提案する契約議案を議員が審査する際に,完成後どれくらいの維持管理費がかかり,収入とあわせて収支がどれぐらいになるということは,議案を提案する市当局としての当然の説明責任です。こういった説明もないままでは,責任ある判断もできません。
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