「名ばかり管理職」是正求め集会
資本は社会が規制を強制しないと「労働者の健康と寿命にたいし、なんらの顧慮も払わない」(資本論)・・・
マクドナルドの店長など肩書だけで残業代なし、長時間労働を強いられている「名ばかり店長」らが、19日、東京管理職ユニオン、首都圏青年ユニオン、全国一般東京東部労組と合同で集会を開いた。各紙が報じている(下記参照)。
「入社して9か月で店長になったが、残業代がなくなり給料は下がった」「皆ぼろぼろになりやめていく。人間の自転車操業だ」「企業が人件費の抑制ばかりに目を向けることで、人間らしく働くのが難しくなっている」「人件費を削るために管理監督者にする悪質な手法が横行している。人間の尊厳が問われる」との発言を紹介している。
厚生労働省はこの問題で、4月1日付で、労働基準局監督課長名で「管理監督者の範囲の適正化について」という通達が出されている。
そこには「近年、以上のような点を十分理解しないまま、企業内におけるいわゆる『管理職』について、十分な権限、相応の待遇等を与えていないにもかかわらず、労働基準法上の管理監督者として取り扱っている例も見られ… このため、労働基準監督機関としては、…企業内におけるいわゆる『管理職』が直ちに労働基準法上の管理監督者に該当する者ではないことを明らかにした」と述べている。
財界は、経済財政諮問会議で、「自立自助」とか、いろいろ言う前に、最低限のルールを守ったらどうか。
志位さんが18日、テレビ朝日の番組の中で、資本の魂は「利潤第一主義」、そのスローガンは「我が亡きあとに洪水よ、来たれ」「あとは野となれ山となれ」であり、冒頭の「資本論」の言葉を引用したが、1868年に出版された本での解明が、まさに現代の問題を指摘している。
・朝日 「名ばかり店長」団結集会 「人間の自転車操業」に異議
・読売 名ばかり管理職問題、店長らが管理監督者基準厳格適用を要請
・毎日 名ばかり管理職:過労死防止法の必要訴え
・産経 「名ばかり店長」問題 労組が厚労省に厳正対処を要望
・NHKニュース 名ばかり管理職 改善求め集会
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